今年のアジアチャンピオンズリーグ、日本の戦いはあっけなく終わってしまいました。予選ラウンドを突破したFC東京浦和レッズがともに逆転負けを喫し、ベスト8進出はなりませんでした。

とりわけ浦和レッズはFCソウルとのアウェイ戦でものすごい戦いを演じました。ホームでの第1戦はレッズが1-0で勝ち、第2戦ではゴールを決めたうえで1点差負けだったらレッズがベスト8に勝ち進めることができるという局面。しかし、レッズはFCソウルに第2戦を0-1で落とし、規定により15分ハーフの延長戦にもつれました。延長前半は互い譲らずの展開でしたが、後半は抜きつ抜かれつの激戦。FCソウルが勝ち越した後にレッズは李忠成選手が立て続けに2ゴール決めて逆転、しかし終了間際にまたソウルが追いつく…。挙句の果てにPK戦に至る激戦になったわけです。PKも基本の5人で決まらずに8人目でやっと決着というわけで、テレビ中継も最大延長を使い果たしたからか試合後のインタビューを放送することができなくなるくらいでした。

テレビ中継的には最大延長ぎりぎりまで続くような試合は困りものかもしれませんが、Vゴールなしで15分ハーフきっちりとやる延長もいいかななんて思ってきました。以前このブログで体調的なことを考えるとVゴールの方がいいだろうなんて書いたことありましたが、アジアナンバー1のクラブを決める闘いならばVゴールなしの15分ハーフの延長もありかなと。逆に高校サッカーのように日程がギュウギュウ詰めになるような大会ならばVゴールの延長の方がいいかもしれません。

では、また次回です。
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大相撲夏場所は十両で新世紀の業師とも言われそうな宇良が注目を集めていますが、幕内の優勝争いの方もだんだんとヒートアップしてきているようです。

優勝争いの中心にいるのは横綱白鵬と大関稀勢の里。中でも白鵬はかちあげで相手を一発で倒してしまうような相撲が目立ち、「ただ強いだけで横綱らしくない」と批判の矢面に立たされているとか。NHKの大相撲中継で解説を務める舞の海秀平さんは慎重に言葉を選びながらも手厳しいようで、「こんな相撲で優勝しても単に場所のチャンピオンになっただけとしか思えない」とも。強くまた尊敬されるのが横綱というイメージからすれば、単に強さを見せつけるのは横綱らしくないと思われても仕方がないかもしれません。

どうでしょうか、最近だと現役時代の貴乃花親方のような「This is正攻法」といえる相撲が横綱としての理想と考えられているのかなと思います。白鵬も62連勝したときは「後の先(ごのせん)」と言われる双葉山の戦法を導入しようとしていたと言われています。相手の仕切りから立ち会いまでの動きをしっかり見切って立って組むという、相手を十二分に引きつけて自分優位にする戦法です。このときは確かに品格があったように見えます。しかし、余裕が目先の1勝にこだわりだしてしまうと見失ってしまうのでしょうか?

対する稀勢の里は正攻法、自分の相撲で勝ち星を積み上げています。復活への期待もあってか、今は稀勢の里の相撲に対して好感がもたれているのかもしれません。
さて、決着はどうなるのでしょうか? 今場所も最後まで見逃せなさそうです。

では、また次回です。
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今年からプロ野球で導入されたコリジョンルール。やってみたらいろいろ考えなければならないことが浮き彫りになっていますね。

コリジョンルールとは、衝突禁止ルール。簡単に言えば、ランナーがホームでキャッチャーに体当たりするなり、逆にキャッチャーがホームへの進路を塞いだりすると、相手を妨害したと判定されるもの。でも、やってみると、暴投したピッチャーのベースカバーが走塁妨害ととられたり、キャッチャーがホームから離れたところにいても相手ランナーを妨害したなんて判定されたり…。2月のキャンプ時分ではキャッチャーとランナーのクロスプレーでの関係性について対策を各チームは主にとっていましたが、バッテリーエラーについても対策をとらないといけないかもしれませんね。

そもそも、新しいものを取り入れるときは、やってみなければわからない部分を完全に払拭できないもの。今年の11月あたりに、一通り終わったところで再度検証されるはずですから、実りある改善を期待しましょう。

ところで、コリジョンルールそのものを今も否定的に考えている人はいるんでしょうか? NPBでホームでの体当たりをショーアップさせたのは、恐らく清原和博元選手でしょう。清原が100kg位の巨体を相手キャッチャーにぶつけるとものすごく盛り上がったように記憶しています。この盛り上がりを期待している人たちなんか、煙たく感じているのかなと。

では、また次回です。
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いやはや、これこそ「大天晴れ」ではないでしょうか。サッカーのイングランドプレミアリーグで、岡崎慎司選手が所属するレスターが初優勝を果たしました。昨シーズンはプレミアリーグ残留するのがやっとだったというチームがものすごく躍進したんです。
 
新聞がこのチームの躍進について象徴的に取り上げているのがブックメーカーのオッズ。毎試合の勝ち負けならチーム間の相性でオッズが変動しますが、優勝当てだとチームの実力差が正直にでてしまいます。あり得ないわけではないという評価といえばいいでしょうか、レスターにつけられた当初のオッズは5001倍だったとか。亡くなったはずのエルビスプレスリーが生きているとか、ネッシーがスコットランドのネス湖にに実在してるという都市伝説といわれるような物事が実在するかどうかの賭けよりも可能性が小さいと判断されたというわけです。
 
レスターというのは有機的なつながりを大事にしているチームっていう印象があります。そういうチームに仕立てたのはラニエリ監督。言い方が妥当とはいえないかと思いますが、ラニエリ監督はテレビドラマ「スクールウォーズ」の主人公・滝沢先生のような「泣き虫監督」のように私は見えます。イングランドの古豪・リバプールがチャンピオンズリーグで並みいる強豪をなぎ倒して注目を集めた時に「みんなよくやった!」とたびたび感涙を見せ、血の通った雰囲気を感じましたが、レスターでも「あした無失点で試合を終えたらピザをごちそうしよう」と選手に提案して実際に無失点で終えたたら本当にピザをごちそうしたというんです。そして、チーム全員で守り、全員で攻める、まるでJリーグみたいなチーム作りで成功を収めたというんです。

有機的といえば、優勝決定の瞬間は岡崎選手とともにチームの攻撃の中心を担ったバーディ選手の家に選手が集まって迎えたとか。レスターが優勝に王手をかけた試合を引き分けで終えた翌日に2位のチームが勝ち点をのばせずに優勝が確定したわけですが、その試合をバーディ選手の家に集まってテレビで見ていたそうです。こんな優勝の迎え方、日本でもアメリカでもみられないのではないでしょうか。
 
チームができて133年で初めての栄冠。日本ならば、学校創立133年の地元の名門といわれる高校の野球部が甲子園で初優勝したようなものでしょうか? レスターのお膝元はもちろん、祝福ムードに包まれていたそうです。ただ、実績を残した選手を他のチームが欲しがっているという話もあります。一変した環境で平常心を保てるかどうかという問題にも直面します。大相撲で今年の初場所で優勝し、次の大阪場所で綱取りを目指した琴奨菊のようなものです。さぁ、次の秋からのシーズンでレスターがどれだけ強くなってリーグに戻ってくるのか、楽しみです。
 
では、また次回です。
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いやはや、これこそ「大天晴れ」ではないでしょうか。サッカーのイングランドプレミアリーグで、岡崎慎司選手が所属するレスターが初優勝を果たしました。昨シーズンはプレミアリーグ残留するのがやっとだったというチームがものすごく躍進したんです。
 
新聞がこのチームの躍進について象徴的に取り上げているのがブックメーカーのオッズ。毎試合の勝ち負けならチーム間の相性でオッズが変動しますが、優勝当てだとチームの実力差が正直にでてしまいます。あり得ないわけではないという評価といえばいいでしょうか、レスターにつけられた当初のオッズは5001倍だったとか。亡くなったはずのエルビスプレスリーが生きているとか、ネッシーがスコットランドのネス湖にに実在してるという都市伝説といわれるような物事が実在するかどうかの賭けよりも可能性が小さいと判断されたというわけです。
 
レスターというのは有機的なつながりを大事にしているチームっていう印象があります。そういうチームに仕立てたのはラニエリ監督。言い方が妥当とはいえないかと思いますが、ラニエリ監督はテレビドラマ「スクールウォーズ」の主人公・滝沢先生のような「泣き虫監督」のように私は見えます。イングランドの古豪・リバプールがチャンピオンズリーグで並みいる強豪をなぎ倒して注目を集めた時に「みんなよくやった!」とたびたび感涙を見せ、血の通った雰囲気を感じましたが、レスターでも「あした無失点で試合を終えたらピザをごちそうしよう」と選手に提案して実際に無失点で終えたたら本当にピザをごちそうしたというんです。そして、チーム全員で守り、全員で攻める、まるでJリーグみたいなチーム作りで成功を収めたというんです。

有機的といえば、優勝決定の瞬間は岡崎選手とともにチームの攻撃の中心を担ったバーディ選手の家に選手が集まって迎えたとか。レスターが優勝に王手をかけた試合を引き分けで終えた翌日に2位のチームが勝ち点をのばせずに優勝が確定したわけですが、その試合をバーディ選手の家に集まってテレビで見ていたそうです。こんな優勝の迎え方、日本でもアメリカでもみられないのではないでしょうか。
 
チームができて133年で初めての栄冠。日本ならば、学校創立133年の地元の名門といわれる高校の野球部が甲子園で初優勝したようなものでしょうか? レスターのお膝元はもちろん、祝福ムードに包まれていたそうです。ただ、実績を残した選手を他のチームが欲しがっているという話もあります。一変した環境で平常心を保てるかどうかという問題にも直面します。大相撲で今年の初場所で優勝し、次の大阪場所で綱取りを目指した琴奨菊のようなものです。さぁ、次の秋からのシーズンでレスターがどれだけ強くなってリーグに戻ってくるのか、楽しみです。
 
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