全国高校ラグビーが12月27日から始まりました。
今年は90回の記念大会ということで
埼玉や神奈川、愛知にも代表2枠の配分があって
久々の花園という学校も結構出てきました。
それに試合内容も大量トライで圧勝したり
最後の最後のトライで大逆転勝ちする試合があったりして
興味の持てる大会になっている気がします。

しかし、今年も戻ってきませんでした、
地上波全国ネットでのデイリーハイライトが。
数年前までは開幕日から元日までは深夜に、
1月3日の準々決勝は夕方に
TBS系でデイリーハイライトが放送されていたのですが、
最近はこれが放送されていません。
バラエティや映画を放送するのが悪いとは思いませんが、
夜の11時40分か50分にチャンネルを合わせて
高校ラグビーの番組テーマが流れるのを聞くと
「あっ、もう年末なんだな」という気分になるものでした。
関東では地元チームの試合を独立UHF局が録画放送しているので
地上波でまったく見られないというわけではありませんが、
全国の代表が戦っている様子をくまなく見られなくなったのが
さびしく感じているんです。
(井川遥さんがイメージキャラクターを務めた年で
デイリーハイライトが終わったような気がします)
いつまでこんな年末が続くんでしょう?

今回が年内最後の更新です。
みなさん、よいお年を。
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サッカーの天皇杯は週末にベスト8、そして29日に準決勝、
元日に決勝と一気に進んでいきます。
ただ、Jリーグのチームで
この間にサッカーの真剣勝負をしているのはたったの8チームです。
これを名誉と受け止めて胸を張る人もいれば、
休みたくても休ませてくれないと
「罰ゲーム」のように受け止める人もいます。
ましてや今年はアジアカップが直後に控えているだけに
決勝まで残るようだと
1週間たつかどうかで代表戦となってしまうわけですから、
本音ではそう思っている選手がいつも以上にいるかもしれません。

そういう話になるとJリーグの日程編成をどうすればいいか
なんて話に発展することがあります。
今は3月に始まって12月最初に終わるという日程編成で、
途中ワールドカップなどのまとまった代表日程が入って
5月終わりから6月半ばくらいまで中休みが入ることがあります。
しかし、世界標準とみられているヨーロッパの主要リーグは
9月に始まって次の年の5月くらいで終わるという「秋春制」です。
イギリスでは暦によっては元日にリーグ戦をやっていたりします。
ただ、イギリスは特殊なケースで、
12月後半から1月前半にかけて「ウィンターブレイク」として
中休みをとる国が多いみたいです。
日本でいえば正月休みという感覚でしょうか?

ただ、これを日本に取り入れるには
いろいろ高いハードルがあるそうなんです。
めちゃめちゃ雪が降る地方についてどういう対応をすればいいかとか、
学生がプロの門をたたいたときにどのタイミングで門を開けばいいのか
(「シーズン終盤に悠長に新人教育なんてできる?」
と上位争いをしているチームからいわれてしまいそうです)など、
世の中全体を動かさなければならないことが多いようです。
私は「アメリカじゃ雪の中でNFLやっているんだから、
Jリーグを雪の中でもやれるんじゃない? 
野球との棲み分けもできそうだし」と軽々しく考えていましたが、
知れば知るほどで難しく感じてくるものです。

秋春制のシーズンで天皇杯をやるならば、
ちょうどリーグの日程が半分くらい終わったあたりに
優勝チームが決まるようにすればいいだろうといわれています。
そうすれば「元日に国立のピッチに立つ」という名誉の高さは保たれ、
「罰ゲーム感」はある程度までは薄れるという観測があります。
そのあたりを考えると説得力ありますね。
果たして、
日本のサッカーは体制ごと世界標準にあうようになるのは
いつになるんでしょうか?

それでは、また次回です。
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今年もおもしろいTOYOTAクラブワールドカップ。
特にアフリカ代表のマゼンベがおもしろい。
昨年は1勝もできず「ビリから2番」。
当時敗因としてあげられたのが「守備意識の希薄さ」だったようです。
DFの選手たちの位置が
守備に力を出せるような位置にあるとはいえないような位置にあって、
「イケイケ」で攻め倒すやり方がうまくいかなくなったというんです。
しかし、今年は違います。
1−0でも勝てるようになったくらい守れるようになったんです。
イケイケではなくてもしっかり攻めておきながら、
守らないといけないときにはしっかり守れていると評価されています。
南米代表のインテルナシオナルに22本もシュートを浴びせられても
1点も与えなかったのもうなずけます。

とりわけGKのキディアバはすごい!
「サッカーができる幸せを噛みしめるためのダンス」が注目されるきらいもありますが、
動態視力というかボールが動く空気を察知する能力がすごいです。
ボール1個分内側に流れたら・・・というシュートでも涼しい顔で見送ってみたり、
高名なGKでもはじき出すので精一杯だろうというシュートを
ものの見事にしっかりとつかんでしまうんです。
テレビ中継で解説をしていた都並敏史さんか「CGみたい!」と言うくらいでしたからね。

応援団もみていて面白い。
「サポーター」というよりも「応援団」というフレーズがしっくりくる気がします。
高校サッカーで応援のためにブラスバンドを動員する学校を時々見かけますが、
マゼンベはちょっと様子が違うようです。
高校サッカーの場合は
いくつかのレパートリーを状況に応じて使い分けているんですが、
マゼンベは45分ほぼ演奏しっ放し。
ただ、レパートリーをガチャガチャ入れ替えるのではなく、
雰囲気を感じ取ってテンポや音程を微妙に変えているような気がします。
そしてスタンド全体を盛り上げているようになっているみたいです。
「大会全体を盛り上げたい」ということで
マゼンベと関係のない試合にも駆けつけている心意気もいいですね。
そんなマゼンベがとうとう決勝進出
ヨーロッパと南米のチームしかこれまでもらえなかった
金メダルか銀メダルを18日の真夜中(日本時間)にもらうんです。
「サッカーができる幸せを噛みしめるダンス」もいいですが、
このメダルもサッカーができる幸せを噛みしめる証になるものです。
インテルナシオナル戦は不覚にも後半にはいる前に寝入ってしまいましたが、
決勝は何とかしてテレビの生中継で見てみたいです。

それでは、また次回です。
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このブログを始めて1年が過ぎました。
これまでお付き合いいただきありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。

さて、今週もサッカーの話です。

現役時代に幾多のピンチからチームを救ったプレーヤーに
今度は監督としてチームを救ってほしいと思う気持ち、
よくわかります。
現に救った人Jリーグに何人もいます。

横浜Fマリノスの木村和司監督は
監督経験どころか指導者経験ゼロで今年、監督に就任しました。
いくら現役時代にチームの看板として活躍した人だといっても
監督経験ゼロの人間に再建途上チームを
任せていいのかという不安の声があったのも事実です。
しかし、小野裕二選手等若手の発掘に成功して
再建を進めることができました。
そして、名古屋グランパスのストイコビッチ監督も
監督経験がほとんどないところでJの舞台に飛び込み、
試行錯誤しながら優勝にこぎ着けることができました。
現役に何とかしてくれた人が
監督でも何とかしてくれるという雰囲気というのは、
現役の頃のカリスマ性だけでは
片づけられないような何か(戦術観や育成方針)が
あるのかもしれませんね。

さあ、来年は浦和レッズが元ユーゴ代表で
3年ほどレッズでプレーしていた
ペトロビッチさんを監督に紹へいしました。
「ギド(ブッフバルト)の夢よもう一度!」
と思うファンの期待もあるようです。
ペトロビッチさんは
ピクシーや和司さんのように指導歴ゼロという人ではなく
オランダやポルトガルでチームを率いていたそうですから、
具体的な結果を求める空気もあるでしょう?
リーグ終了のときに
幹部がつるし上げられてしまったチームとしては
ここから再スタートとなるわけです。
天皇杯がまだありますが、
誰もが納得するような浦和の再生を果たせるでしょうか?

それでは、また次回です。
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現在は楽天イーグルスの会長であり、
ヴィッセル神戸の会長でもある三木谷さん。
経営者としても「会議は英語でやろう」なんてことを提唱しています。
ビジネスで成功を収めていても、
スポーツにまつわる経営はうまくいかないことがいろいろあるようです。
特筆すべきは2005年。
三木谷さんにとっては踏んだり蹴ったりの年だったかもしれません。
昭和29年以来の高橋ユニオンズ以来という
球界新規参入を果たした楽天イーグルスはダントツの最下位。
そして、J1にいたヴィッセル神戸はJ2降格ときました。
ホーム最終戦終了後のセレモニーでは
四方からブーイングを浴びせられたからというわけではないでしょうが、
涙で挨拶の声を詰まらせてしまうようなシーンがありました。
新聞によれば、
「公の場で三木谷さんが涙するのを初めて見た」と側近は驚いたとか。

イーグルスは試合の成績は残せなくても
営業的には初年度黒字計上ということである程度の結果を出せましたし、
宮城県民への浸透の早さはものすごいものでした。
2リーグ12球団体制消滅の危機を救っただけではなく、
球界の地方分権を決定づけたことでも
プロ野球という業界で一定の成果を見いだしました。
しかし、ヴィッセルについていえば、
既存のチームカラーを「楽天カラー」(エンジ)に塗り変え、
大物選手の補強に手を出してしまうようなやり方に
ついていけない、快く思わないサポーターが少なからずいたといいます。
それにJ2降格なんですから
サポーターの怒りは見事に爆発してしまったようです。

イーグルスの初代GMであるマーティーキーナートさんは
三木谷さんに
現実路線のチームづくりでメジャーリーグのアスレチックスを
アリーグ西地区の強豪に成長させていく行程を綴った
「マネーボール」という本を差し出したといいます。
前の体制から買収してヴィッセルの経営に乗り出したはいいが、
大物頼みのチーム作りでひどい目に遭ってしまった三木谷さんに
「イーグルスでは同じ失敗をしないで欲しい」
というメッセージをキーナートさんは送りたかったのかもしれません。
「2、3年で結果を出したいが、どうすればいいですか?」
と三木谷さんがキーナートさんに質問したときにキーナートさんは
「スポーツの仕事はITみたいに簡単に答を見いだせるものじゃない」
と答えたといいますし。
ヴィッセルは安達さん、イーグルスは島田さんにそれぞれ実権を委ねて、
三木谷さんはヴィッセルの代表、イーグルスのオーナーではなく
会長としてそれぞれのチームにある程度の距離をとるようになると、
それぞれの専門性を確保できるようになったからか、
チーム力がだんだんと上向いてきました。
しかし、イーグルスの元監督である野村克也さんは
「楽天(イーグルス)だけは勝つための投資ではなく、
利益を上げるための投資ばかりしている」
とか「星野(仙一監督)はフロントに金を使わせないと」
とまだ楽天イーグルスのやり方に疑問を呈しています。
ヴィッセルの方は実力がある韓国人やブラジル人を補強したり
ドイツで出場機会に恵まれなかった大久保選手を獲得したりして
チーム力をあげています。
もしかしたら、
ノムさんはこういう人を獲得するためのお金の使い方を
イーグルスに期待しているんでしょうね。
来年に向けてということで
イーグルスは松井稼頭央選手や岩村選手と元メジャー選手を獲得しました。
ヴィッセル的な補強法で
星野楽天はチーム状態を上向きにさせられるでしょうか?

さぁ、ヴィッセルはまたJ1残留に向けて土俵際にたたされています。
三木谷さんを泣かせないためにも、
あの浦和レッズに恐れることなく思いっきりぶつかっていって欲しいもんです。

では、また次回です。
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