23日に行われた「J1昇格プレーオフ」の決勝(というか、昇格チーム決定戦)。後半40分に古巣相手に林選手が決めたゴールで大分トリニータジェフ千葉を1-0で破り、J1昇格を決めました。レギュラーシーズンの順位が下だったチームが決定戦に残り、その中でも最も下のチームがJ1昇格を決めるとは、まさに下克上、まさにクライマックスって感じです。

そんなJ1昇格チーム決定戦の雰囲気を端的に描いた漫画があります。サッカー専門新聞「エルゴラッソ」で毎週水曜日に掲載されているとうこくりえ先生の「蹴球風見鶏」。各チームのマスコットが国内のサッカー事情をコミカルに語っている漫画ですが、時に笑い、時にウルッとさせるものです。トリニータのマスコットとジェフのマスコットが、それぞれが経験したナビスコカップ決勝とは違う盛り上がり方を見せる国立競技場を見てしみじみと「これは勝者を決める戦いじゃなくて敗者を決める戦い」「前と進んでいこうとする道がどちらか1本閉ざされる」と語るんです。かわいい見た目からは想像できないリアルな言葉が並びます。当事者としてはこういう気持ちの方が強いのかもしれませんね。こういう言葉を聞くと、「下克上」だの「クライマックス」だの言っているのは何だか野次馬根性というか、他人事のような感じになりますよね。

来年もこのプレーオフは継続されるそうです。次への道をつなげる戦いとして、大切なものだということをかみ締めながら見守ったほうがいいかもしれません。さぁ、Jリーグは12月1日のJ1最終節で残留・降格、ACL出場権をめぐる戦いがすべて決着します。これも大事な戦いです。選手たちの精一杯の戦いに注目していきましょう。

それでは、また次回です。
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来年春のWBCを目指した侍ジャパンの強化試合「侍ジャパンマッチ」2試合ともに空席が目立ったとか。NPBサイドでは「料金設定が高かったかも」と分析しているようです。ただ、プロが加わって野球の日本代表が構成されるようになってまだ十数年しか経っていません。まだ、サッカーやラグビーのように代表チームに確固たる価値が見出せないことも、空席が出来た原因の一つではないでしょうか?

今更いちゃもんつけるわけではありませんが、代表メンバー選びに難航した要因に「シーズン終わったあとにまた気持ちを高めるのは難しい。来年に向けての調整をしているのに…」という空気があるように思います。「代表戦」ではなく「シーズン後の親善試合」というイメージがまだ大勢を占めているのでしょうか? 確かに、9ヶ月という長いシーズンの後にまた集中力を保たなければならないのは大変なことかもしれません。しかし、サッカーでも国内での10ヶ月近く続くシーズンが天皇杯で終わった後に代表合宿と強化試合が行われることがありますが、ここまでの不満な空気は立ち込めることはないと思います。「モチベーションを高めるにはどうするか」とサッカーの代表活動でも心配されることもありますが、それなりに解決しています。野球でこういう問題にぶつかったときにどう解決するか、時間をかけて答えを見出せれば侍ジャパンの価値が確固たるものになるかもしれません。そして、メジャーリーガーたちが契約関係や調整の流れに気兼ねすることなく心置きなく代表に関われるような環境を世界的に整備することも必要です。これは日本だけで何をすればいいという話ではありませんから、とやかくは言いません。

「代表は名誉」「代表は誇り」と誰もが胸張って思えるときがやってくることを楽しみに待ちましょう。

それでは、また次回です。

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J2の「レギュラーシーズン」が終わり、自動昇格の2チームが決まりました。楽々とゴールできたヴァンフォーレ甲府に続いて、レギュラーシーズン最終戦で2位に滑り込んだ湘南ベルマーレ京都サンガFCにさらわれた2位の座を最後の最後に取り戻したというんですから、諦めない気持ちはなんにつけても必要と思いました。そして、J1昇格最後のいすを賭けたプレーオフが始まります。

京都サンガFC横浜FCジェフ千葉大分トリニータのうちわずか1チームがJ1昇格を勝ち取ります。紙面にはJ版クライマックスシリーズなんて書かれた事もあるプレーオフですが、やるほうとしては「そんなのんびりしたこといわないでくれ!」といわれてしまいそうな気がします。ジェフ以外の3チームには自動昇格の可能性が残っていて、勝ち進んでいればこんなプレーオフに出なくても済みました。それに出ないといけなくなるわけですから、気持ちの切り替えや体調管理など更にやらなければならない。失敗したらもうおしまいということにもなります。「6位以内目指してJ1の夢を!」と考えているチームとしてはクライマックスシリーズを目指して戦うプロ野球チームと同じようなモチベーションでやれるのかもしれませんが、自動昇格を目標にしていたチームとしてはどんな心持でこのプレーオフを迎えるんでしょうか?週末には決着がつくJ1昇格争い。今年が初めてとなる昇格の形はどういう風に見えるのか? 楽しみにしてみます。

それでは、また次回です。

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サッカー天皇杯のベスト16以降の組み合わせ抽選会が行われました。これまでは1回戦から決勝戦までのトーナメントの山型が出来た形で優勝を争っていましたが、今年からはベスト16となる4回戦から改めて抽選をして、決勝までの山型が出来上がるという仕組みとなりました。そんな中で行われたのがこの抽選会です。 NHKのBS1でこの様子が生中継されたのを見ていましたが、よく見たような光景が。抽選のために用意されたのは2つの大きなボウル。その中には8個ずつのカプセルがあって、カプセルの中には番号が書かれた紙があります。その番号によって組み合わせが決まるようになっています。そう、ワールドカップやUEFAチャンピオンリーグの組み合わせ抽選会でよく見るものを使っていたわけです。NHKで放送していたからというわけではないでしょうが、NHKで解説をしている代表経験者4人がボウルに手を突っ込んでカプセルを次々と取り出します。取り出された紙に書いている番号を司会のアナウンサーが読み上げ、指定の番号にチームの名前が書き込まれていって組み合わせが完成していきました。 これがもし野球だったら。甲子園大会の組み合わせ抽選会ならば各校のキャプテンが次々とステージに上がり、立会人の目の前で番号札を引いて、出た番号をキャプテン自ら読み上げて組み合わせが決まっていきます。都市対抗野球では監督なり部長なり、キャプテンにこだわらずチームの代表者が壇上に上がって抽選するみたいです。立会人が第3者でも、抽選をするのは当事者という考え方が基本線のようです。だから、野球の天皇杯が行われるようになったら、こういう抽選会にはドラフト会議のくじを引くような人たちが壇上に上がってボウルからカプセルを取り出していく作業をするでしょう。そのカプセルの中身を確認するのにコミッショナーなりセ・パ両リーグの責任者(今は「リーグ会長」というポストがないので)が脇にいるくらいでしょう。 当事者にくじを引かせないというのはサッカーの万国共通の考え方なんでしょうか? ボウルの中のカプセルとともにそうなのかなって思ってしまいました。サッカーにはどれくらい万国共通ってものがあるんでしょうか? 時間があれば調べてみたいですね。 それでは、また次回です。
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更新が遅くなって申し訳ありません。

 さて、メジャーリーグのワールドシリーズはジャイアンツがタイガースに4連勝してあっさり決着しました。ジャイアンツはリーグ夕チャンピオンシップで1勝3敗の崖っぷちから3連勝で逆転し、その勢いでワールドシリーズ制覇を果たしたような感じです。タイガースだって、イチロー選手や黒田投手のヤンキースに4連勝してリーグ優勝したチームです。価値というものはかなりのものでしょう。簡単に言わせていただくなら、チャンスをどれくらいものにできたかというところが勝負の分かれ目になったのではないでしょうか?

 メジャーリーグのポストシーズンは先に何勝すれば勝ち抜けという方式をとっていますが、ここで全勝で勝ち抜くことを「スイープ」と呼んでいます。今年にあてはめるならば、ジャイアンツはワールドシリーズで、タイガースはリーグチャンピオンシップでそれぞれ「スイープ」を達成しています。そういう勝ち抜け方を日本では、バレーボールやテニスで1セットも相手にとられることなく勝つのと同じと考えてか、「ストレート」と呼ぶこともあります。これって、和製英語なんでしょうか? ふと思い出したら気になっています。

 ワールドシリーズでスイープが達成されるのはかなり少ないとか。だからこその爽快さが喜びを増幅させるかもしれませんね。その喜びをかみしめるチームが来年は現れるでしょうか?

それでは、また次回です。

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