日本でももはや当たり前となったネーミングライツ(命名権)。スタジアムとかホールとかはもちろん、公園とかバス停にもつけようなんて話もあるそうですね。ネーミングライツでこんな変わった話があるんです。

浦和レッズのホームグラウンドの一つであるさいたま市浦和区の「さいたま市浦和駒場スタジアム」のネーミングライツをレッズがこの春に取得したのですが、新しいスタジアムの名前は一般公募で決めようとクラブの公式サイトに発表されました。その結果、どうなったと思いますか? クラブが「浦和」「駒場」のいずれかの地名を入れるように呼びかけたからなのか、「前の名前のままでいい」という結論になってしまったんです。サポーターとしてはヘンテコな名前をつけられては「聖地・駒場」の看板に傷がつくと思ったんでしょう。「さいたま市」が抜けて「浦和駒場スタジアム」の名前がそのまま残りました。サポーターとしては6万人入る埼玉スタジアムも大事なところですが、いい思いも苦しい思いも味わいそして一つになれた場所として駒場は「聖地」と呼ぶくらいもっと大事なところと思うのかもしれません。だから、こういう結果がベストだったんでしょうね。

これまでのサッカースタジアムでのネーミングライツでは首をかしげることが多かったような気がします。三ツ沢球技場が「ニッパツ三ツ沢球技場」になったとき、新聞やネットの日程表などに表記される略称が「ニッパ球」になったときには唖然としてしまいましたね。「三ツ沢の名前を残せ」と所有者の横浜市が訴えた結果、ヘンテコな名前にはならなかったようですが、この略称はいかがなものかと思ってしまいました。あと、今年になって「西が丘サッカー場」が「味の素フィールド西が丘」になったんですよね。はっきり言って違和感あります。サッカーがあまり盛んでない頃から日本リーグや高校サッカーで名勝負が繰り広げられた歴史的な場所ですよ。記念碑的に「西が丘サッカー場」の名前を遺して欲しかったですよね。そういうことを考えると、あえて新しい名前を選ばなかったレッズサポーターの行動には賞賛の気持ちを贈りたいですね。

それでは、また次回です。

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