選手としては日本プロ野球初の2000本安打を達成した人として、監督としては史上最多11回の日本一を経験した人として歴史に名を残す川上哲治さんが28日に93歳で亡くなりました。公表されたのは密葬が終わってからの30日、日本シリーズの真っ最中でしたが、このニュースのインパクトは今の日本シリーズの何倍もあるからか、東京中日スポーツ、デイリースポーツでさえ、川上さんの死を大きく取上げました。

何に驚いたかって、93歳の大往生だったということ。プロ野球の関係者、しかもものすごい実績を残してここまで長生きした人って多分初めてではないでしょうか? 60歳になる前にもうユニフォームを脱いでプレッシャーだらけの世界から解放されたからそうなったのではないかと思いますが、この年齢までよくぞ野球に心血を注がれたと思われた人も多いでしょう。

いわゆるアラフォーの私ですが、私の中の川上さんのイメージといえば、「NHK少年野球教室」の塾頭先生的な役をしていた人ですね。10連覇を達成できずにユニフォームを脱ぎ、55歳だった1975年にNHKと日刊スポーツで解説の仕事を始めた川上さん。夏休みあたりに川上さんはじめ、その時々のNHKのプロ野球解説者が集まって中学生のために野球の指導をする短期集中シリーズの番組で、川上さんが指導に当たらなくても、各回のエンディングで暖かくまた厳しさも漂うコメントをしていたのが印象的なんです。この流れなのか、全中(中学版インターハイ)の野球の決勝を毎年にように解説をしていた時期もありましたね。

リアルタイムで活躍を見ていたわけでないのでプレーや采配への言及は控えますが、野球にすべてをかけた人生だったことは間違いないでしょう。ご冥福をお祈りします。

Jリーグ2シーズン制が白紙撤回になる可能性が浮上しているそうですが、このことについては別の機会に。それでは、また次回です。
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