しばらくの間、月曜または火曜日更新で進めていきたいと思います。

さて、ここ最近当たり前になってきたのがプロ野球のチアリーダーグループ。今年になって阪神が立ち上げ、広島以外の11球団が持つことになります。しかし、阪神の場合は「36年ぶりの復活」と報じられています。

実は、阪神は1978年に日本初とされるプロスポーツチーム専属のチアリーダーグループを結成していますが、1年で解散の憂き目を見ているんです。球団初のリーグ最下位(ちなみに巨人より3年遅い)というチーム状況が原因といわれています。しかし、当時から阪神ファンといえば猛烈な野次をぶちかますことで有名でスタンドで団結している感覚が強いイメージがありますから、チアリーダーが目障りだったってことはなかったでしょうか?

なぜそう考えたかといえば、Jリーグの応援事情があるんです。Jリーグのチームでチアリーダーがいるのは少数派。J一番の集客力といわれる浦和レッズでは、ピッチに選手と審判以外基本的に入れないとしています。今は認められていませんが、サポーターの中心に常にいたチームがスタンドいっぱいに覆うビッグフラッグやコレオグラフ(人文字)を準備してきたんです。これじゃ、チアリーダーなんて入り込む余地はありません。「ピッチにいる選手と同じ気持ちで戦っているという思いは、チアリーダーを頼らなくても十分伝わる」。スタンドにいるサポーターにとってはそう思っているのではないでしょうか?

そこで野球に立ち戻ると、広島は「広島スクワット」(立ったり座ったりの繰り返し)や黒田投手を引き止めるためにビッグフラッグを出したりする、サッカー的な、マッチョな応援スタイルが浸透しているからチアリーダーはしばらく導入できないでしょうね。それにしても、阪神は甲子園開設90周年か来年の球団創設80周年をきっかけにしたつもりなんでしょうが、広島とまけず劣らずのマッチョな応援スタイルを続けているスタンドと融合させようとチアリーダーを導入したのは勇気のあることだと思います。どれだけ今年浸透するか注目したいですね。

それでは、また次回です。
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