2016年の大相撲は九州場所が終わり、あとは冬巡業を残すのみになりました。本場所90日間の成績で争う年間最多勝は稀勢の里。綱取りへのチャレンジがありながらも優勝は0回なのに年間最多勝とは、Jリーグでステージ優勝できなくても年間勝ち点は1位になるようなものでしょうか。まぁ、今年は本場所の優勝者が5人出たという混沌とした状況でしたからね。

九州場所終了後の横綱審議委員会でも、稀勢の里の今年の戦いぶりを不思議がる意見が続出したそうです。九州場所で3横綱連破したのに平幕に敗れて優勝がフイになってしまいました。綱取り挑戦でもノープレッシャーの下位力士にあっさり敗れてしまうもろさが何度も問題視されてきました。「日本出身横綱になるためには負けるわけにはいかない」という稀勢の里のプレッシャーはノープレッシャーの下位力士を楽にさせてしまう力が起きるというのは本当に不思議なものです。

若貴のような非凡な精神力はどうすれば得られるものでしょうか? 稀勢の里に同じような精神力が必要と言い切ることはできないかもしれませんが、優勝争いを勝ち抜くサバイバル力がまずは必要なのは明白。漁夫の利を得るような展開でなければ優勝できないなんて言われてしまうと困りものです。自分の相撲を貫き通して圧倒的な強さを見せることを期待してやみません。
では、また次回です。
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