こういう決断、どこぞの国の元首か世界的な影響力を持つ大企業のトップの引き際に通じるようなものがあるのでしょうか? サッカーのコパアメリカ・南米選手権でチリに敗れて優勝を逃したアルゼンチン代表のリオネルメッシ選手が代表引退を示唆しているというんです。
 
メッシ選手はワールドカップでもコパアメリカでも母国を優勝に導けなかったことを重く受け止めて代表引退を決断したと報道されています。それに対して国民はもとより国の大統領まで「思いとどまるように」と呼びかけているとか。勝負をかけた選挙に負けて「もはやこれまで」と退陣を表明する政治家の潔さにも通じるような気がします。ただ、国民の気持ちも理解できます。せめて、ワールドカップロシア大会までの2年間は保留してもいいのではないかと、個人的には思います。それで上向かなければ「もはやこれまで」と考えても遅くはないでしょう。2018年でもメッシ選手は30歳か31歳です。総決算というか、すべてをかける思いで準備をすれば、このラストチャンスはものにできるかもしれません。
 
しかし、国民どころか国の大統領まで代表引退を思いとどまってほしいといわれるメッシ選手は何とも幸せですね。いろいろ恵まれないところがあってスペインに渡らなければならなかったという苦境もありましたが、それでも世界的な名声を得たからこそ、国民はまた期待を寄せようという思いがあるのかもしれません。ベストな結論を導けるかどうかはわかりませんが、後悔がないような結論を期待したいです。
 
ところで、アルゼンチンはメッシ選手の問題以上に大きな問題を抱えているとか。すでに出場権を得ているリオオリンピックの代表メンバー18人を揃えられず、出場できなくなるかもしれないとか。監督も解任されてしまったため、どうなるかわからないそうです。

では、また次回です。
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