ヨーロッパ各国のリーグは5月が大詰めになる国が多いし、チャンピオンズリーグの優勝戦も控えています。6月になれば誰がどこへ行くのかという移籍市場がガタガタと動き出します。メジャーリーグのウィンターミーティングのようなイベントがないからか噂や憶測が世界レベルで飛び交うようで、Jリーグのチームもこの噂に絡んでくることもあります。今年は何というか、派手な絡み方をしているみたいで。

7日付のスポニチ(宅配休止による特報版)ではスペイン代表経験者のフェルナンドトーレスがサガン鳥栖を移籍の選択肢に入れていると報じました。アトレチコマドリードをこの春限りで退団することになったために移籍先を探している中、かつて親善試合で対戦したことがあるサガンが選択肢の1つになったとか。ただ、中国スーパーリーグやアメリカのメジャーリーグサッカーのチームも選択肢に入れているということでまだ流動的と言えそうですし、サガン以外のJリーグチームも興味を示しているという話もあるのでなんとも言えない感じですね。

もう1つ、下部組織からのたたき上げで今やバルセロナの看板選手になったイニエスタがヴィッセル神戸に移籍するのではと、9日に新聞各紙が取り上げいるんです。イニエスタ本人がこのシーズンが終わるとバルセロナを離れることを表明していて、スペインでは中国スーパーリーグのチームに行くのではとの報道が支配的になっていたようです。ただ、名前が挙がった中国のチームが「ウチはそんなこと考えていない」と否定する声明を出してしまって、「じゃぁどこ?」となったところでヴィッセルの名前が挙がったと言うんです。ヴィッセルの会長で楽天イーグルスのオーナーでもある三木谷さんがレアルマドリードとのクラシコがあった日に合わせて自家用ジェットでスペインに駆けつけ、本人サイドと接触したという報道もあります。

ヴィッセルと言えば、昨年夏にドイツ代表経験者のポドルスキーを獲得して話題を集めました。ポドルスキーに対して最高額と言われる6億円の年俸を提示しましたが、イニエスタに対しては30億円以上を提示するとか。凄い選手の凄いプレーを日本で見られるのは、見る方にとってもやる方にとってもプラスになることは間違いないと思いますが、三木谷さんが2年も続けて大金をつぎ込むというのが気になるんです。ポドルスキーを獲るにもイニエスタを獲るにも「マー君マネー」「岩隈マネー」をアテにしてはいないでしょうが、プロ野球関係者、イーグルスファンの中には不信感を抱く人が多少なりいるのではないかと思ってしまうんですね。「三木谷はイーグルスのことをどう考えているのか判らない」とか。ボールパークとしてホームスタジアムの楽天生命パークを整備していても、今シーズンはイーグルスは大きく出遅れています。そう、「イニエスタに30億円以上かけるなら、イーグルスの危機を救える選手を獲得するためのお金に回してくれ」って思うファンが多少なりいると思うんですよね。今年はワールドカップがあるので、移籍市場の結論が出るのに時間がかかるかもしれませんが、推移を見守るしかありません。

では、また次回です。
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