「新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために26日から2週間程度は大掛かりなイベントを中止・延期、やるにしても規模を縮小させるように」と政府が要請したのを受け、スポーツイベントも延期か無観客実施という対応を軒並みとるようになりました。中央競馬は29日の開催会場の切り替わりに合わせて異例の無観客開催に踏み切り、プロ野球オープン戦も29日以降に開催される全ての試合が無観客試合、Jリーグは3月前半までのすべての試合を延期するという感じ。寂しいですがこれは感染拡大のためには致し方ないことです。

さて、話は変わりますが、これも異例過ぎる話です。文化放送の松島茂アナウンサーが23日に肺腺がんで亡くなったことが24日から25日の生放送番組で公表されました。局アナが在職のままで亡くなるというケースはあまり聞きません。それだけに訃報を新聞で見たときには驚きました。去年11月終わりに突然声が聴かれなくなったときには何があったのか想像もできませんでしたが、まさかこういうことになっていたとは…。

松島さんは「ライオンズナイター」や箱根駅伝などの主要大学駅伝、「ボートレースライブ」(競艇)など文化放送の名物スポーツ中継を一通り担当していたアナウンサーで、この人の声を聴くと文化放送を聞いていることを実感できた人でした。聞いている人も伝える松島さんも一緒になってその場にいる試合を楽しんでいるように感じました。同僚アナウンサーのコメントやリスナーのメッセージを聞いていると、悪い評判はまるで聞こえずそれを隠している感じもないんです。それだけ愛されていたし、喪失感もまた大きくなったような気もします。3月6日まで文化放送で記帳を受け付けるとか。これもまた異例なことです。言いたいことをつまびらかにしようとすると行数が足りなくなりそうな気がしますが、レガシーは残った人たちが何かしらの形で引き継いでくれると信じたいですね。

では、また次回です。
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