ワールドカップブラジル大会が13日に終わりました。ドイツが決勝でアルゼンチンを延長の末1-0で破り、6大会ぶり4度目の優勝を果たしました。「自分のサッカー」を見事に貫いての優勝と言えるでしょう。アメリカや中南米のように、高校野球でいうところの「甲子園が強くしてくれたチーム」、というのもありましたが、スタイルを貫ける地力を持ったドイツにはかなわなかったかもしれません。

さて、日本代表は「自分のサッカー」が貫けず予選ラウンドで敗れてしまいましたが、日本サッカー再建のためにどうすればいいのかという議論がいろいろな形で始まっています。そんななかで私が興味持ったのが、サッカーフリークとしても知られるコラムニストの小田島隆さんの意見です。14日にTBSで放送されたラジオ番組「赤江珠緒・たまむすび」のラジオコラム「週刊ニッポンの空気」でお話していたことですが、才能発掘のためにもっと門戸を広げることが日本のサッカーを強くするために必要だっていうんです。いろいろなスポーツをしている人をサッカーに対する適性を見出してスカウトすることもそのためのひとつの方法だともいいます。

思い出せば、なでしこジャパンの強化の行程でもこういう活動を進めています。スーパー少女プロジェクトと呼ばれるもので、主にゴールキーパー発掘のため、「女子体育系部活の定番」ともいうべきバレーボール・バスケットボールなどをやっている小中学生から才能を見出そうというものです。また、なでしこジャパンの経験者には中学までバレーボールをやっていて、高校になってサッカーに転向したというゴールキーパーが現にいます。それ以外のポジションの選手でも中学か高校になってサッカーを始めたという人もいます。

小田島さんはもしかしたら、この「なでしこ」の成功例を念頭に置いてお話ししていたかもしれません。もしそうならば、サムライブルーにもこだわりを捨てるときがきたということを伝えたかったのかなとも思います。

それでは、また次回です。
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