5日にフランスで行われた競馬の凱旋門賞。日本から3頭が出走しましたが、最高位はハープスターの6着と、ヨーロッパとの壁の厚さをまざまざと感じる結果となりました。

優勝したトレブに騎乗したジャルネ騎手は「なぜ前哨戦を使わなかったのか疑問だ。日本馬に足りないのは経験」と日本勢をバッサリと切り捨てたようですが、日本でも競馬好きの著名人の中にも日本勢を冷たく突き放した人が。カンニング竹山さんです。前回の凱旋門賞でオルフェーブルがトレブに突き放されて2着になったところで「日本馬が凱旋門賞を勝つには10年かかる」と考えていたようですし、今回のレースに出走した3頭にも不安要素が多いこともあってあまり期待していなかったとか。競馬をわかる人ならばこういう最悪の結末を多少なりイメージしていたかもしれませんが、私は実際の映像を見ていて、愕然としてしまいました。

こう考えることもできるかもしれません。日本馬は短距離では国際舞台でコンスタントに好成績をあげています。短距離レースに光が当てられるようになったのは30年ほど。世界的にヨーイドンで強化がはじまったことで、日本馬も世界的に渡り合える実力を得られました。しかし、中距離・長距離はヨーロッパと日本では簡単には埋めきれない歴史というか伝統の差があります。これは、サッカーに通じるかもしれません。男子のサッカーはヨーロッパや南米と埋めきれない伝統の差があるのに対して、女子サッカーは世界的にヨーイドンで強化が始まったこともあって、なでしこジャパンがブラジルやイタリアのような伝統国を超えて世界屈指の強豪にまで上り詰めたのと同じかもしれません。

優勝まであと10年かかるかもしれないですが、来年の凱旋門賞を目指すときにどのようなプロセスをたどれば最高の成果を得られるのか、いろいろな可能性を考えてほしいですね。

では、また次回です。
[Web全体に公開]
この記事の前後の記事(新着順)
・助かるチャンネル?
2014年10月24日  [Web全体に公開]
・すぐに結果を出さないといけないの?
2014年10月16日  [Web全体に公開]
【閲覧中】ここでも言えることで・・・
2014年10月09日  [Web全体に公開]
・やる方の気持ち
2014年10月02日  [Web全体に公開]
・常識はどこ?
2014年09月25日  [Web全体に公開]

0件のコメント