10月27日に行われたルヴァンカップ(旧ナビスコカップ)決勝で湘南ベルマーレ横浜Fマリノスを1-0で下して初優勝。現在のチーム名になってからは初、前身のベルマーレ平塚時代から数えると1994年度の天皇杯優勝以来24年ぶりのタイトルを獲得しました。

Jリーグは1992年に創設メンバー10チームが決まりましたが、何度かのエクスパンションを経て現在に至っています。ベルマーレは93年にあった最初のエクスパンションでジュビロ磐田と共にJリーグに加わりました。この時は準会員という位置づけだったベルマーレジュビロ柏レイソルのうち2チームが加われるという状況で熾烈な誘致合戦が展開されたので大きな話題になりました。しかし、前期後期完全制覇をはじめ何度もタイトルを獲得し、中山雅史選手や高原直泰選手、名波浩さん、福西崇史さんといった代表の常連を送り出してきたジュビロに対して、ベルマーレは辛酸をなめ続けていました。親会社が撤退しチームの強化にあまりお金が使えず主力選手を何度も引き抜かれ、J2暮らしも長く続きました。経営危機が何度となくささやかれたこともありました。そんな中でもビーチバレーやトライアスロン、ソフトボールにも参入していち早くスポーツクラブの多角経営に乗り出したことで注目を集めました。ビーチバレーではサッカーよりもワールドツアーの代表を多く送り出し、ソフトボールでは五輪代表経験者が加入して業界騒然なんてこともありました。

さて、サッカーでは現在のちょう・きじぇ監督が「みんなで走って、みんなで攻めて、みんなで守る」サッカーを徹底すると低迷期から脱するようになり、J1に定着してきました。浦和レッズのような強豪を慌てさせるような試合も何度もありました。そして、今回のルヴァンカップ優勝にまで実を結んだわけです。同じ神奈川の雲の上の存在といっても過言ではなかったFマリノスに勝っての優勝ですから、感慨深いと思う方も多くいるでしょう。ただ、ベルマーレはまだJ1残留が確定出来ていない現状がありますので喜びに浸れるのはもう少し先になりそうな気もしますが、この優勝で一緒に参入したジュビロに追いつけるようになるきっかけは間違いなくつかめたでしょう。

では、また次回です。
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