You’ll Never Walk Alone
サッカー業界というか、世界のサッカーシーンが
この言葉の下で一つになろうとしているようです。

聞き飽きたことかもしれませんが、念のためこの曲のことを。
そもそもこの曲は1945年に発表された
ミュージカルの為に書き下ろされた曲だそうですが、
一躍有名となったのはイングランドプレミアリーグの
古豪・リヴァプールのサポーターが応援歌に使うようになったからとか。
そこから世界各国のサッカーチームのサポーターが
応援歌に使うようになり、
世界中の多くのサッカーファンが
歌えるかよく知っている曲になったわけです。
日本でも、FC東京のサポーターが
試合前に必ず歌う応援歌としておなじみになっています。

そのFC東京からイタリアへと羽ばたいた長友選手が
世界のサッカーシーンをこの言葉に包み込むきっかけを
作ったのかもしれません。
16日のチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦で
長友選手が所属するインテルがバイエルンミュンヘンを破った後、
長友選手は東日本大震災の被災者を励ますメッセージを書き込んだ
日の丸を持ちながらまたピッチに姿を見せました。
その日の丸に唯一記された英語のフレーズが
FC東京時代になれ親しんだものであろう
「You’ll Never Walk Alone」。
そうするとどうでしょう? 
バイエルンのホームスタジアムに集まった観衆は
自然と「You’ll Never 
Walk Alone」を歌っていたんです!
聞きかじりなんで正確なところがわかりませんが、
バイエルンもこの歌を応援歌にしていて
独自のアレンジで作った音源があるそうなんですが
それではなくFC東京が使っているバージョンの音源を
歌っているさなかにBGM的に流していたとか。
なんてにくい演出なんでしょうね、びっくりしました。
それから、世界のサッカーシーンは
この言葉の下に日本を励まそうという気持ちになっていたようなんです。

そんな「YNWA」(リヴァプールではこういう略し方をすることがあるらしい)
という言葉を23日に意外な人が持ち出したんです。
日本高野連の奥島会長です。
この日のセンバツ開会式の挨拶でこの歌の成り立ちを説明しつつ、
選手たちに向けて「You’ll Never Walk Alone.
あなた方は一人ではありません」と呼びかけました。
奥島会長がこれを持ち出すとは思いもよらなかったですが、
このフレーズを聴いたときには思わず目頭が熱くなってしまいました。
高校野球というのはいろいろな意味で「YNWA」の精神が
色濃く現れるスポーツではないかと思います。
それをわかっている上で
奥島会長は挨拶に織り込んだのだろうと思います。
You’ll Never Walk Alone
励ます気持ち、感謝の気持ち、他にもいろいろな気持ちをこめて
精一杯のプレーを甲子園で選手たちには見せてほしいものです。
そうすれば、誰も文句言わないはずです。

では、また次回です。
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