5月3日、東京ドームに巨人軍が帰ってきました。
そして、埼玉西武ライオンズが西武ドームに帰ってきました。
4月中は電力供給の問題がまだ残っていたため、
この2チームは2週間以上の遠征をしていました。

さて、新聞を見てみますと、
東京ドームでは電力使用量を約35%カットさせ、
風や日差しが入り込む構造の西武ドームでは
照明の点灯数を通常の1/3程度に抑えて試合を実施したそうです。
西武ドームでは終盤に
雨で日差しが入らなくなったために照明を増やしたようですが、
プレーを妨げたり観客の安全を脅かしたりする事態にはならなかったようです。
東京ドームでは夏場に自家発電を導入することで
電力使用量をさらに減らすつもりだということですから、
いよいよプロ野球も元の姿を完全に取り戻せそうになっているようですね。

そんなニュースを見て思ったことが一つあります。
毎年夏休みの終わり頃に東京ドームで行われている都市対抗野球のことです。
今年も例年通り、8月終わりごろから東京ドームで行われる予定でしたが、
先の震災の影響で、開催時期を秋にずらし日本選手権を兼ねる形で行うことを
社会人野球の統括団体である日本野球連盟が決めています。
それで、会場についても東京ドーム以外のスタジアムも検討しているとのこと。
「できることなら東京ドーム以外のドームで」という声もあるそうです。
特に、日本選手権で本来使うはずだった
京セラドームでの開催を視野に入れた時期もあったようです。
ただ、「バファローズが日本シリーズに進むようなことになると、
京セラドームでの開催は難しいのでは?」とオリックス球団が苦言を呈し、
神戸のほっともっとフィールドでの実施を勧めているという報道もあります。
でも、ちょっと待ってください。
秋ならば、今よりもまた発電所が回復できるようになるかもしれません。
その上で巨人が取ったような節電対策をやれば、
東京ドームでの都市対抗は不可能ではないと思うのですが、
いかがなものでしょう?
高校球児が甲子園を目指しているのと同じくらいの熱意を持って
社会人野球にかかわる人たちはみんな東京ドームを目指し
日々頑張っているんです。
巨人軍が日本シリーズをやったりアメフトのXリーグがあったりして
日程の調整が難しくなるかもしれませんし、
1日にこなす試合数が少なくなって開催期間が長くなって
遠征費用をどうするかという問題も浮上するかもしれません。
でも、巨人軍の節電対策をたたき台にして、検討する余地はあるでしょう。
どうか、社会人野球関係者の憧れの舞台であり続けるためにも、
東京ドームでの都市対抗開催、ご一考を。

それでは、また次回です。
[Web全体に公開]
| この記事のURL

1件中 1~1件目を表示


1