批判するつもりはありません。ただ、疑問を感じることがあるんで今回お話したいことがあります。それはJRAが今月末から展開するキャンペーンのことです。

JRAがあらゆるエンターテインメントとコラボするキャンペーン「SMART! JRA」を展開しますが、その目玉企画とされているのが「AKBのガチ馬」。AKB48の20歳以上のメンバー28人全員が「AKB48競馬部」として4月29日の天皇賞から5週連続で行われるG1レースを予想し、成績が最もよかったメンバーが秋に放送される予定のJRAのCMに出演するという流れになっています。JRAのキャンペーンサイトではいわゆる推しメンを予想などで応援することができる機能が設けられることでも話題を集めています。ただ、推しメンがまゆゆ(渡辺麻友)やさしこ(指原莉乃)のような未成年のメンバーだというファンはどうするんだろうというちょっとした疑問もありますが…。AKBのほかにはパチンコでも人気を得た「新世紀エヴァンゲリヲン」とのコラボも予定されていると言うことで、G1の結果をスポーツニュースで目にする程度しか競馬と接することはない(競馬自体に興味があるかどうかわからない)と言う人たちにとっては競馬に興味を持つための間口としてはなかなか広いものだと思います。ただ、新規ファン層獲得にファンサービスが傾いているJRAのやり方に従来のファンが批判的になっている現実もあるそうです。

3月だったでしょうか? スポーツ報知で競馬担当記者がJRAのファンサービス改革をテーマにした連載を手がけましたが、ほとんどの記者たちが着目したのは従来のファンが競馬場から離れていかないようにするにはどうすればいいのかということ。つまり、リピーターのためのファンサービスです。一部の地方競馬や競輪、ボートレース(競艇)で行っているようにポイントカードを来場者に配り、来場するたびにポイントをつけてそのポイントごとにプレゼントがもらえるというサービスをやったり、JRAでは実施していないインターネットテレビでのライブ中継やオッズのリアルタイム配信をやったりすることなど、設備投資の費用さえ確保できれば実現に向けてのハードルは決して高くないものもあります。競輪、ボートレース、オートレースでは広告に現役選手を起用しているのなら、現役の馬や騎手を広告に起用したっていいだろうと言う意見もありました。JRAとしてはエコヒイキはいけないから広告に特定の現役馬を起用することに後ろ向きになっているらしいですが(武豊騎手をJRAのキャンペーンCMに起用したケースはありましたが)、CMで見た馬を競馬場で、テレビの競馬中継で見ようと思わせることもささやかなファンサービスになるのではないでしょうか?
インターネットの掲示板に「こういうのもアリかな?」と思うような意見もありました。BS・CSの競馬専門チャンネル「グリーンチャンネル」の視聴料をPAT投票などの利用額に応じて割り引くなり無料にすると言うことです。電話投票なりネット投票なりで馬券を買う人にとってはこういうサービスがなければ、ファンサービスが競馬場の中で帰結しているようで快く思わないところがあるようです。

「AKBがなんぼのもんじゃい! こちとらあんたらが生まれる前から競馬場に通ってんだよ!!」そう叫びたくなる古参のファンの方もいるでしょう。こういった人たちだって競馬を支えているんだという考え方もJRAにはもって欲しいと思います。決してAKBをキャンペーンに起用することを批判するつもりはありません。従来のファンにも配慮したキャンペーンも考えて欲しいものです。

それでは、また次回です。
[Web全体に公開]
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批判するつもりはありません。ただ、疑問を感じることがあるんで今回お話したいことがあります。それはJRAが今月末から展開するキャンペーンのことです。

JRAがあらゆるエンターテインメントとコラボするキャンペーン「SMART! JRA」を展開しますが、その目玉企画とされているのが「AKBのガチ馬」。AKB48の20歳以上のメンバー28人全員が「AKB48競馬部」として4月29日の天皇賞から5週連続で行われるG1レースを予想し、成績が最もよかったメンバーが秋に放送される予定のJRAのCMに出演するという流れになっています。JRAのキャンペーンサイトではいわゆる推しメンを予想などで応援することができる機能が設けられることでも話題を集めています。ただ、推しメンがまゆゆ(渡辺麻友)やさしこ(指原莉乃)のような未成年のメンバーだというファンはどうするんだろうというちょっとした疑問もありますが…。AKBのほかにはパチンコでも人気を得た「新世紀エヴァンゲリヲン」とのコラボも予定されていると言うことで、G1の結果をスポーツニュースで目にする程度しか競馬と接することはない(競馬自体に興味があるかどうかわからない)と言う人たちにとっては競馬に興味を持つための間口としてはなかなか広いものだと思います。ただ、新規ファン層獲得にファンサービスが傾いているJRAのやり方に従来のファンが批判的になっている現実もあるそうです。

3月だったでしょうか? スポーツ報知で競馬担当記者がJRAのファンサービス改革をテーマにした連載を手がけましたが、ほとんどの記者たちが着目したのは従来のファンが競馬場から離れていかないようにするにはどうすればいいのかということ。つまり、リピーターのためのファンサービスです。一部の地方競馬や競輪、ボートレース(競艇)で行っているようにポイントカードを来場者に配り、来場するたびにポイントをつけてそのポイントごとにプレゼントがもらえるというサービスをやったり、JRAでは実施していないインターネットテレビでのライブ中継やオッズのリアルタイム配信をやったりすることなど、設備投資の費用さえ確保できれば実現に向けてのハードルは決して高くないものもあります。競輪、ボートレース、オートレースでは広告に現役選手を起用しているのなら、現役の馬や騎手を広告に起用したっていいだろうと言う意見もありました。JRAとしてはエコヒイキはいけないから広告に特定の現役馬を起用することに後ろ向きになっているらしいですが(武豊騎手をJRAのキャンペーンCMに起用したケースはありましたが)、CMで見た馬を競馬場で、テレビの競馬中継で見ようと思わせることもささやかなファンサービスになるのではないでしょうか?
インターネットの掲示板に「こういうのもアリかな?」と思うような意見もありました。BS・CSの競馬専門チャンネル「グリーンチャンネル」の視聴料をPAT投票などの利用額に応じて割り引くなり無料にすると言うことです。電話投票なりネット投票なりで馬券を買う人にとってはこういうサービスがなければ、ファンサービスが競馬場の中で帰結しているようで快く思わないところがあるようです。

「AKBがなんぼのもんじゃい! こちとらあんたらが生まれる前から競馬場に通ってんだよ!!」そう叫びたくなる古参のファンの方もいるでしょう。こういった人たちだって競馬を支えているんだという考え方もJRAにはもって欲しいと思います。決してAKBをキャンペーンに起用することを批判するつもりはありません。従来のファンにも配慮したキャンペーンも考えて欲しいものです。

それでは、また次回です。
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