EURO2012終わりました。スペインが圧倒的な強さをみせつけて、大会初の連覇を達成しました。しかし、この決勝に物言いがつけられているんです。

スペインの相手はイタリア。「悪童」バロデッリ(共同通信の記事では「バロデリ」って表記しています)を中心にした脱カテナチオを旗印に攻撃重視のサッカーを繰り広げて決勝まで勝ち上がりました。この組み合わせならば4-3くらいのスコアになってくれればいいなって思う人もいたでしょう。しかし、ふたを開ければ4-0とスペイン圧勝。イタリアで目立ったのは疲れて重くなった動きのみ。そう、休養期間が短すぎたことが惨敗の要因と見る人が結構いるんです。中2日で決勝は早すぎるというんです。ワールドカップなら中5日か6日、つまり1週間前後しっかり休ませて決勝に望ませています。もしかしたら、イタリアの敗因を休養期間の短さに求めている人たちはワールドカップ以上のレベルと言われる大会には決勝への準備期間もワールドカップ並みに必要だと思っているかもしれません。わからなくもないです。でも、「大人の事情」が許してくれないのではないでしょうか? 次のシーズンに向けての補強計画が着々に進んでいくだろうし、ありえないかもしれませんが、EUROで自分の国が勝ち進んだおかげでオリンピック代表を選ぶ行程で滞っているところが生じているなんてところもあるかもしれません。

ただ、なんだかんだ考えても、どんな条件であっても勝ち抜ける力をもつことこそ、最高のチームに近づける条件だと思います。チーム全体の層の厚さなり、共通理解なり、体力的なことを云々するより前に大事にしないといけないポイントだってあるはずです。今回はスペインが自分のサッカーを思い切りやり切れたからこそ優勝できたのだろうと思います。体力を回復できたからだけでは優勝できないでしょう。

オーバーエイジの制約こそありますが、そんなスペインはEURO優勝メンバーを惜しげもなくオリンピックにも投入すると言います。どれだけ自信と言うか、本気でいられる気持ちになっているんでしょう。日本が初戦であたるだけに、ただただ驚きです。

それでは、また次回です。
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