ワールドカップブラジル大会への出場権を獲得した勢いでリハーサル大会のコンフェデレーションズカップでもいいところ見せつけようと思ったザックジャパンでしたが、ブラジルとイタリアに連敗して予選敗退が確定。来年への宿題をこれでもかといわんばかりに突きつけられた感じもします。

ブラジル戦は出鼻くじかれ3失点で、0-3。一度個人力で押し切られて失点し、組織的な守りをしこうとしてもバタバタしっぱなし。評論家の皆皆さんも決定力不足よりもこの守備のバタバタ加減に不安を感じているみたいですね。
イタリア戦は3-4で競り負け。リードをとっては見たもののミスに泣く形に。内容的にはつないで押し込むザック流が決して悪いサッカーではないことを証明できたかもしれません。前向きな黒星でもありそうですね。

なでしこジャパンは20日に佐賀でニュージーランドとの強化試合。宮間・澤といった主力を呼び戻しての一戦でしたが、1-1のドロー。合流から3日くらいしか経っていないとはいえ、ロンドン組がいることで安心して見られるようなゲーム展開にはある意味驚きました。

さて、ザックジャパンをめぐる記事で最近、「本田依存」という言葉が多く踊るようになりました。本田圭祐選手がいなければ攻撃のバリエーションがまるでなくなり、決定力不足に当然のように陥るものという意味合いのようですが、ここでふと思うことがありました。なでしこジャパンのことです。「澤依存」「宮間依存」がザックジャパンの「本田依存」(ザック監督は否定していますが)以上に深刻じゃないかなと思うことがあるんです。「澤(穂希選手)がいれば」「宮間(あや選手)がいれば」という不安の声が多かったアルガルベカップを教訓にしたか、勝利にこだわる戦いと捕らえている佐々木則夫監督が今回の強化試合とヨーロッパ遠征の代表候補に澤・宮間らロンドン銀メダリストメンバー14人を呼ぶ決断をしました。意地悪な言い方をすれば、「澤依存」「宮間依存」を明確に認めてしまったことになります。果たして、どちらの依存が深刻なのか? どちらが先に抜け出せるのか? 佐々木監督はこの先を目指した新戦力探しにも力を入れているようですが…。

それでは、また次回です。
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