アジアカップ前最後の強化試合であるキリンチャレンジカップの代表メンバーが発表されましたが、J1で首位を行く浦和レッズからゴールキーパーの西川選手ひとりしか選ばれず、フィールドプレーヤーはまた選ばれませんでした。

アギーレジャパンにリーグで首位を行くチームからフィールドプレーヤーが一人も選ばれないことは異常と思われることに違和感があるんですよね。10月30日に発売された週刊実話には「アギーレ解任に燃える浦和レッズ」なんて見出しが躍りましたが、記事には「JFAの言いなりに代表を選出したらアギーレの首は危なくなる」というふうな論調も。記事を読んだ印象では、「Japanese Only」の横断幕の問題の禊を優勝だけで済ますことを許さないJFA関係者がアギーレ監督はじめ代表のセクションに「浦和の選手を締め出せ」とでも言っているのかと思ってしまいます。冷静中立に選手選考していればレッズの選手はもう少し選ばれるはずなのにと思っているのかなとも思います。

でも、ちょっと待ってください。サッカーの代表チームって、ただ単に勢いのある選手を集めたってチームに勢いが出るわけではありません。監督の中のイメージとかみ合う選手を見つけてこそ、代表チームの勢いが出るものという考えもあります。「監督が選手に合わせればいい」という人もいるかもしれませんが、監督業ってゲームのように簡単にできるものでしょうか? レッズOBの福田正博さんはフライデーで連載しているコラムで「アギーレジャパンのサッカーと現在のレッズのサッカーはまるで違うから選ばれにくくなるのでは」と説明していましたが、私はそちらに考えが近いです。そして、アジアカップで今回選考されたメンバーをそっくり送り込むわけではありません。この先のリーグの動向や選手のけがなどいろいろな要素で顔ぶれに多少の変化はあるでしょう。その中で、いかにいい選手を選ぶかが問題ですから、あまりカッカしないようにするつもりです。

では、また次回です。
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