なでしこジャパンが、意外にも、初のアジアチャンピオンになりました! 中国と北朝鮮のはざまでベスト4の壁を破れないでいるうちにオーストラリアにも優勝では先を越され…そんな中で25日の決勝でオーストラリアに1-0で下し、ついに初優勝とあいなったわけです。

私、今回のアジアカップはなでしこにとって厳しい戦いになりそうだと思っていました。韓国やオーストラリアも同じ事情を抱えてはいたようですが、海外組の召集を思うようにできないと厳しいって思いました。個人的に言わせてもらえば、佐々木監督には男子代表のザッケローニ監督以上に固定メンバーにこだわっているような印象があったので、海外組が抜けた穴をうまく埋められるかどうか気になっていました。そんな中で開幕してみたらオーストラリアに2点ビハインドを強いられる厳しい試合にいきなりぶち当たりました。「ザック以上のツケを払わされそう…」なんて、つぶやいてしまいます。しかし、なでしこって、これで終わらなかったんです。

予選ラウンドの残り2試合は新戦力の大売出し! そういってしまいたいくらい、新戦力が躍動しましたね。MVPになった宮間選手らがあらゆる方法で経験の浅い選手たちとコミュニケーションをとるようになって、アジアカップ仕様のなでしこジャパンが見る見るうちに出来上がりました。そうしたらどうでしょう? 最後まであきらめずに粘り強く戦うなでしこらしさを取り戻したではないですか! 選手たちの中だけで一致団結できてしまうメンタリティってどこから作られるのか、ただただ驚きです。いやいや、優勝したおかげで、なでしこに対して厳しいことを書かないで済んでほっとしました。

ザックジャパンの面々はこのことを知ってどう思うでしょう? インスパイアされるところがあるかどうかわかりませんが、ブラジルで何かしらの答えを導いてくれるはずです。

それでは、また次回です。
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