20日に決勝と3位決定戦が行われたFIFAクラブワールドカップ。3位決定戦ではサンフレッチェ広島が広州恒大(中国)のアジア同士の対決を2-1で制して日本勢8年ぶりのメダル獲得、そして日本勢初の大会3勝を果たし、決勝ではヨーロッパチャンピオンのバルセロナが南米チャンピオンのリバープレートに3-0で勝ち、大会最多の3度目の優勝を果たしました。

バルセロナは額面通りの強さを見せつけたとしか言いようがありませんね。印象的だったのは準決勝の広州恒大戦。観光感覚で日本に来ていたらこの試合で体調万全といえないメッシ、ネイマールを後半の残り10分くらいで顔見世をさせていたかもしれませんが、万全ではない2人をベンチにすら入れず本気の勝負をしてきました。広州恒大は途中でけが人を出してしまった不運はありましたが、まったく歯が立たない印象はなかったんです。が、現代のバルサ3羽ガラスというべき「MSN」の一角スアレスがハットトリックをやってのけてしまいました。意外にも前身のトヨタカップ時代にもなかったという史上初の快挙なんだとか。
そして、リバープレートの決勝はMSN揃ってメッシ1ゴール、スアレス2ゴール、ネイマールはゴールがなくてもアシスト1つともっと強いところを見せました。納得の強さといえますが、テレビ中継のゲストだった明石家さんまさんが「予想通りだったのが逆に物足りない」と感想を述べていたのがまた印象的でした。リバープレートが1点も取れずに負けてしまったことが残念というふうに意味を取ることもできますが、ネイマールが途中交代したとしてももっといいパフォーマンスができたはずという物足りなさというのも感じていたのでしょうか? とにかく、サッカーファンならわかるかもしれないぜいたくな悩みであることは確かかもしれませんね。

リバープレートは決勝での0-3の完封負けは残念でしたが、南米らしく全員サッカーで思い切りぶつかっていく雰囲気はすごかったです。何せ、大会1週間以上前に大阪入りしてみっちり調整して、そして長居スタジアムに駆け付けてサンフレッチェとマゼンベの試合をチーム総出で視察もしたというんですから、こちらの本気も脱帽です。ただ、惜しむなくはサポーターが大阪の道頓堀や東京の代々木公園で警察が駆けつけるほどの大騒ぎをしてしまったことは残念です。サポーターとみられる外国人が、万引きを取り押さえようとしたコンビニ店員を逆に襲ってしまったという事件も大阪であったみたいですし。

サンフレッチェは、よくぞ自分のサッカーを貫き通したという感じ。リバープレートとの準決勝はラッキーパンチ1発で沈んだ感がありましたが、かなり高い評価を得ていましたね。そして広州恒大戦の逆転劇、これもわくわくしたゲームになりましたね。来年のACLに進むことが両チームとも決まっていますから、サンフレッチェとしては大きな自信になりましたね。

来年もまた日本開催です。今年に負けず劣らずの戦いを期待したいですね。
では、また次回です。
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