11月28日から「CS」が始まりました。「クライマックスシリーズ」の略だと考える人なら、「季節外れ」と思うでしょう。しかし、こちらの「CS」は「チャンピオンシップ」の略、そう、Jリーグの年間総合優勝を決める大会のことを言います。いろいろ賛否両論ありましたが、やってみたらいろいろ見どころある大会になっています。

まずは28日の準決勝。浦和レッズガンバ大阪の因縁の一戦です。後半に点を取り合い、Jリーグでは最近珍しい延長へ。延長後半でガンバがラッキーな展開で2点取って3-1で勝利しました。ただ、注目されたのは試合後です。レッズのサポーターは結果を出せないでいるペトロビッチ監督に「結果を出せない監督はレッズの監督に相応しくない」と不満をぶちまけてしまうし、ガンバ3点目のゴールを決めたパトリック選手のツイッターにレッズファンらしき埼玉の高校生が人種差別めいた書き込みをしてJリーグが問題視する騒ぎもありました。このツイッター問題ですが、パトリック選手のゴールをレッズ目線で見るとキーパーチャージの反則でゴールが無効になってもおかしくないような雰囲気がありました。だったら、自分のツイッターに「審判どこ見てるんだ!」とヤジめいた書き込みをすれば炎上以上の騒ぎにはならなかったのではないでしょうか? ぶちまけ方、よく考えた方がいいでしょうね。

12月2日のサンフレッチェ広島ガンバ大阪の決勝第1戦もすごい試合になりましたね。前半はお互いゴールを奪えないのが後半に一気に点の取り合いを展開する激しい試合になりました。私はニッポン放送のラジオ中継を聞いていましたが、解説をしていた金子達仁さんは「点取りあう前は『金返せ!』といいたくなるような試合だったのが名勝負になった」と興奮気味に振り返っていました。金子さんは代表戦だと興奮することが多いですが、Jリーグの放送で興奮するような語り口になったのを聞いた記憶はありません。サンフレッチェが失点に直結するミスをいくつもやっていたのに(金子さんが指摘していました)後半ロスタイムで2点取って逆転できてしまうくらい(3-2でサンフレッチェの勝利)の粘り見せたのには驚きました。今のサンフレッチェの基礎を築いたのは今レッズにいるペトロビッチ監督だから、レッズにこれくらいの芸当ができなかったかなと嘆くファンもいるかもしれませんが。さて、5日は決着戦です。いったいどんな戦いが待っているでしょうか?

では、また次回です。
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