リオオリンピックが実質的に3日の女子サッカーからスタートしました。試合と試合のインターバルが48時間は必要とされているため、大会期間中では競技が終わらないということで、毎度毎度の前倒しとなるわけです。そんな中、男子サッカー日本代表の初戦の相手であるナイジェリア代表が試合当日のしかも開始7時間前にやっと現地入りなんだとか。

極論すれば試合開始1時間半前にスタジアムに到着すれば問題はないのですが、スタジアムの気候や環境に順応できないままに試合をしなければいけないでしょうから、満足な試合ができるかどうか気がかりです。直前合宿をやっていたアメリカのアトランタからブラジルにチャーター機で移動するはずが、手続きの不備が多々あったために最初に契約した航空会社との契約を取り消して改めて別の航空会社とチャーター機の契約をし直したというドタバタぶり。一部では、日本戦が行われるブラジルのマナオスとアトランタは時差がないので、直前に移動することを前もって決めていたのではないかとも言われていますが、少々乱暴な調整法ではないでしょうか。大会はぎりぎりの試合間隔でやりこなしていく過密日程で進められることを考えたら、疑問に感じるところです。こういうこと、ワールドカップや年代別の世界選手権ではあまり聞かないですよね。

サッカーでは世界最高峰の大会はワールドカップであってオリンピックではないと考えられています。そういうこともあってか、日本ではスイス・スーパーリーグのヤングボーイズでプレーしている久保選手がチーム方針(チャンピオンズリーグの予備予選優先を優先させるため)で参加できなくなりました。ワールドカップ予選のような国際Aマッチならばこういうことは認められませんが、FIFAの規定ではオリンピックはその限りではないそうです。南米ではプロに門戸が開かれた92年のバルセロナ大会あたりからオリンピックにも力を注ぐ国が多くなりましたが、ヨーロッパの国々は9月から始まるシーズンの準備を優先させるためあまり前向きではないといいます。

見方はいろいろかもしれませんが、とにかく無事に大会が終わることを祈るしかありません。

では、また次回です。
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