WBC(ワールドベースボールクラシック)の侍ジャパンのメンバーが出そろったと思いきや、大谷翔平選手が昨年足首を痛めた影響で出場できるかどうか微妙になってきたとか。投手としての出場を断念して野手に専念するとしていますが、一部ではもはや無理という声も。キャンプイン直前に栗山監督が打ち明けたことで色々なところで混乱が起きているというのも気になります。

侍ジャパンの運営サイドに日本ハム球団がこの状況を伝えたのは1月30日としていますが、侍ジャパンの運営サイドは「聞いてないよ」。代役立てるにしても投手の代役にするのか野手の代役にするのか小久保監督は頭を悩ませることになりますし、代役に選ばれた選手の球団がそれに同意するかというのも不安というか心配になります。

こういう混乱の話になると「サッカーじゃありえない」と思うでしょう。サッカーなら代表を集めるためのルールというか方法をFIFAが決めているのでこういう混乱は起きにくいし、強制力が働くものと認識されているようです。ただ、国際Aマッチでない大会だとヨーロッパのチームが「代表よりうちの方が大事」といって受け入れを渋るようなこともありますが、招集断念に至るケースはあまりありません。

サッカーならヨーロッパのビッグクラブを黙らせるほどの強制力がFIFAにあるので代表招集はスムースにできますが、野球の場合はメジャーリーグの球団を黙らせるほどの強制力がある国際機関があるとは言えない状況。ましてはWBCはメジャーリーグ機構と選手会が作った「WBC興業株式会社」のようなものが主催していますから、メジャーリーグの球団のわがままが通じてしまう部分が多くなるし、招集に向けたルールを明確にできなくなる部分も多くなる。2020年のオリンピックに向けて国際野球・ソフトボール連盟はいろいろ問題を解決しないといけなさそうです。

では、また次回です。
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