日本が夏の甲子園100回大会のクライマックスで熱狂している最中、インドネシアのジャカルタでは「アジア版オリンピック」と言われるアジア大会が18日から行われています。日本選手団の顔ぶれを見ていると、前回の韓国・仁川大会あたりから競技によって力の入れ方が変わってきているような気がするのは私だけでしょうか? 競技によってはアジア大会の直後に世界選手権が行われるような日程編成がされているから違いが出ているのかなと思いますが、以前だったらオリンピック並みの最強メンバーを揃えて日本選手団は乗り込んでいたとイメージしていたので違和感があるんですよね。

陸上や水泳、バドミントンなどは一線級を送り込んでいますが、体操や柔道は一線級を世界選手権に送り込んでアジア大会はそれよりかはレベルが落ちる布陣になっている印象があります。今年は体操が10月、柔道が9月に世界選手権が予定されているためか、一線級の選手達は基本的に世界選手権への準備に専念させようというスタンスにみえます(両方に出場する人もいるみたいですが)。一方、競泳は一線級を送り込んでいますが、このメンバーのほとんどは12日まで日本で行われたパンパシ水泳のあと続けて乗り込んでいるんです。1週間も経たないうちにまた大きな大会というスケジュールになっていたら、むしろ体操や柔道のようなスタンスを競泳がとるのが自然にも見える気がします。「惜しかった人達にまたチャンスを」という気持ちが二線級を送るアクションには込められているとも言われていますし。

驚いたのは中国です。男女団体で圧倒した体操はどうやらアジア大会メンバーをほぼそっくり世界選手権に送り込むようですし、競泳はパンパシよりもアジア大会を重視したようです。パンパシ水泳を振り返れば、中国勢は決勝に残っても表彰台に乗ることはほとんどなく、B決勝でもアメリカ、オーストラリアどころか日本勢にも負けるような二線級という印象でした。しかし、アジア大会になればどの種目も一線級を送り込んで日本との金メダル争いを演じているじゃないですか! これをパンパシに送り込んでいたら恐らく国別対抗で少なくとも日本を抜いて3位になって、ややもすればオーストラリアにも勝って2位になって賞金を持って帰っていただろうと思う次第です。中国は今もアジア大会に対する温度差は感じられることはないかもしれません。果たしてどんな結末がまっているのか? 9月2日まで楽しみたいと思います。甲子園が終わってもアジア大会があるから「甲子園ロス」にはなっていないと思っていますが、9月3日には2重にロスが来てしまうのかも。そう思っています。

ではまた次回です。
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