新型コロナウイルスの感染拡大の影響はスポーツにもあらゆる形で現れています。NPBとJリーグが合同の対策会議を立ち上げ早期正常化を目指し、ほかの競技団体との情報共有にも力を注いでいます。そんな中で大きな決定がいくつか下されました。

競馬・競輪などのギャンブル系レースは2月27日以降全て無観客開催になり、インターネット投票と電話投票のみ受付するようになりました。インターネットが生活に浸透したからこその選択だったかもしれません。もしインターネット投票が一般的でない時代なら軒並み中止になっていてもおかしくないでしょう。現に2月29日と3月1日の中央競馬の売り上げは昨年の同じ週と比べて2割減に留まり、ネット投票申込件数は4割近く増えたとか。

一方、大阪で8日開幕予定の大相撲春場所と甲子園で19日開幕のセンバツ高校野球は無観客での開催を前提に準備を進めることを決めました。チケットの払い戻し総額はいずれも億単位になるもののテレビ放送権が確保されたため損失はある程度抑えられるそうですが、ファンが立ち寄らないため会場周辺は盛り上がりに欠けてしまうとか。大相撲でもセンバツでも無観客ではアスリートのモチベーションが上がらないのではないかという心配もささやかれ、無観客とはいえ開催を強行するよりも中止にする勇気も必要ではないかという意見も一部ではあります。一方で「健康な成人だけ集まるイベントならふつうにやればいい。地位ある人がイベント中止を訴えるのは脅しと同じ」という意見もあります。でも、無観客開催というのは最大公約数的な精いっぱいの決断だと思います。可能な限りのことをやって、そして検証する。これが必要なのかなと思いますが。

では、また次回です。
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