17日まで行われた2020年甲子園高校野球交流試合。センバツ高校野球に出場するはずだった32校が1試合ずつ戦い滞りなく終わりました。言ってしまえばオープン戦のようなものではありましたが、いつもの夏が戻った印象を持った方が多いのではないでしょうか。

関係者と中継クルー、取材メディアしか立ち入れなかったためスタンドにいたのは500~600人でしたが、拍手や自然に沸く歓声は数万人集まる普段の高校野球と変わらない迫力があった気がします。甲子園での事前練習ができないし、都道府県大会をこなした後といっても実戦の数は普段よりも少ないという決していいとは言えない条件の元ではありますが、熱のこもったプレーも見られました。とにかく、普通の夏を取り戻すことができたと実感できた時間だったかもしれません。

プレーそのものの楽しみもありましたが「無観客」だから感じられる音も楽しめました。高校野球独特の試合後の挨拶というのが印象的でした。普通ならアンパイアの「礼!」と選手の「ありがとうございました」くらいしか聞こえませんが、アンパイアが「礼!」という前に「終わります」というのを今回初めて知りました。他にもアンパイアが選手にいろいろな声をかけているのもわかりました。内野ゴロなどで明らかにアウトになったバッターには「You Are Out」ではなく「He is Out」というそうですが、ランナーがどこかの塁にいるような場合は「バッターアウト」と呼ぶのも今まで気づきませんでした。歓声やブラスバンドの音色こそ高校野球という人もいるかもしれませんが、普段なかなか気づかない声を体感できるのもいい経験かもしれません。

では、また次回です。

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