藤井聡太2冠の勢いはいつまで続くでしょうか? 8月19日の王位戦第4局で藤井聡太棋聖が木村一基王位に4連勝して王位も獲得してしまいました。18歳での2冠達成は羽生善治元名人のこれまでの記録を大幅に上回る最年少での快挙になりました。しかも最年少の8段昇進も決めました。ボクシングに例えるなら、井上尚弥選手よりも速いペースで2団体統一するか、井岡一翔選手よりも速いペースで3階級制覇するか…というくらいすごいことかもしれません。

前にも書きましたが、将棋にはボクシングのような「統一戦」の考え方はありません。ですから2冠を持つ者同士がタイトル戦をやったとしても勝って4冠になることも負けてタイトルをすべて失うこともありません。でも、「統一戦」が将棋でも実現するなら、これまで以上にテンションが上がる戦いが見られるかなと妄想してしまいます。もっといえば、ワールドボクシングスーパーシリーズのようなトーナメントで8つのタイトルを懸けてしまうようなことを見てみたいです。

ワールドボクシングスーパーシリーズは全てのボクシング世界統括団体(WBA、WBC、WBO、IBF)のチャンピオンとそれに近い人が階級ごとにトーナメントを戦い、優勝すれば4団体すべてのチャンピオンになれるというもの。ただ、どこかの団体のチャンピオンがいなかったり団体の規定でこのトーナメントでの王座移動はなかったり…となると、バンダム級部門で優勝した井上選手のように2団体のベルトしか手に入らずに終わることもあります。タイトル戦の規定でトーナメントでは王座移動ができないというところもあるかもしれませんが、できる限りのタイトルが1人に集約され、その後も大きなタイトルの奪い合いが続く…なんて、面白そうな気がしますが。ボクシングでは誰かにベルトが集中する期間はそんなに長くありませんが将棋はどうでしょうか? あり得もしないことかもしれませんが、みてみたいですね。

では、また次回です。
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