久しぶりの号外です。

きょう5月6日は新聞休刊日と言うことで、
一般紙の夕刊にスポーツ欄が特設されています。
そこで目を引いたのがシンクロの日本選手権。
現在は国際大会のジャパンオープンと一括開催という形をとっていて、
ジャパンオープン優勝者と
日本選手権獲得者(水泳界では日本選手権の優勝者をこういいます)
というふうに各種目で二組のウィナーが出ることになっていますが、
この体制になってから初めて
ジャパンオープンでの日本選手の優勝がゼロになってしまったのです。
そして、その現状を重く見たのか、
井村雅代さんが日本代表のコーチに再登板する意欲を示したといいます。

井村さんが日本代表のコーチをつとめていた頃は
一貫性を持った強化方針があって、
オリンピックまでの4年間を託す選手を明確に決めていた気がします。
だからこそオリンピックと世界選手権で
毎回全種目でメダルが取れたのでしょう。
しかし、井村コーチが日本代表から離れた途端に強化方針は大ブレ。
去年の世界選手権のデュエット代表を選ぶまでの顛末が
その象徴ではないかと思います。
所属クラブが違う酒井選手と乾選手のを日本最年少コンビを
代表に据えると思われていたのが、
このコンビを解体してそれぞれのクラブでコンビを組んでいた
酒井・足立組と乾・小林組で競わせる方針に変えて
最終選考会で結論を出すことにしました。
そして、結論は? と言えば、
足立選手をはずして他の3人で種目ごとにペアを変える方針にしました。
結果はメダルなしに終わってしまいました。
2ちゃんねるでは
日本代表から中国代表に指導拠点を変えた井村さんを捕まえて
「売国奴」と呼んだり、
強化方針をはっきり決められない日本水連へ容赦ない批判を展開する
スレッドが立つようなことがありました。
そのツケが去年の世界選手権でのメダルゼロだったり
今回の件だったりするのでしょう。
こういう状況を打破するためには、
やはり井村さんの力が必要なんでしょうか?

シンクロの競技人口というのは高校卒業を境に一気に減ってしまうそうです。
競泳のように
大学生になっても競技を続けられるような環境作りも
必要ではないでしょうか?
もっと言うと、
高いモチベーションを維持するための環境づくりが必要な気がするんです。
シンクロ関係者の方のブログを覗いてみると、
練習のつらさに耐えかねて
高校卒業でシンクロをやめてしまう人が多いといいます。
高校世代までなら日本選手権以外にもジュニアオリンピック、国体といった
高いモチベーションを維持できるような大会がありますが、
それ以上の世代では日本選手権以外にそういう大会がないような気がします。
去年から大学生を対象にした
「マーメイドカップ」という大会が関東で始まりましたがそれだけでは足りません。
国体の成年種目も設けるべきではないかと思います。
ソロならば各都道府県で代表を送り出せるでしょう。
そうすれば、日本選手権に届かない選手にもいいモチベーションになると思うのですが。

ともかく、頑張れマーメイドジャパン! とエールを送りたいです。

では、また次回です。
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