サッカーの天皇杯は週末にベスト8、そして29日に準決勝、
元日に決勝と一気に進んでいきます。
ただ、Jリーグのチームで
この間にサッカーの真剣勝負をしているのはたったの8チームです。
これを名誉と受け止めて胸を張る人もいれば、
休みたくても休ませてくれないと
「罰ゲーム」のように受け止める人もいます。
ましてや今年はアジアカップが直後に控えているだけに
決勝まで残るようだと
1週間たつかどうかで代表戦となってしまうわけですから、
本音ではそう思っている選手がいつも以上にいるかもしれません。

そういう話になるとJリーグの日程編成をどうすればいいか
なんて話に発展することがあります。
今は3月に始まって12月最初に終わるという日程編成で、
途中ワールドカップなどのまとまった代表日程が入って
5月終わりから6月半ばくらいまで中休みが入ることがあります。
しかし、世界標準とみられているヨーロッパの主要リーグは
9月に始まって次の年の5月くらいで終わるという「秋春制」です。
イギリスでは暦によっては元日にリーグ戦をやっていたりします。
ただ、イギリスは特殊なケースで、
12月後半から1月前半にかけて「ウィンターブレイク」として
中休みをとる国が多いみたいです。
日本でいえば正月休みという感覚でしょうか?

ただ、これを日本に取り入れるには
いろいろ高いハードルがあるそうなんです。
めちゃめちゃ雪が降る地方についてどういう対応をすればいいかとか、
学生がプロの門をたたいたときにどのタイミングで門を開けばいいのか
(「シーズン終盤に悠長に新人教育なんてできる?」
と上位争いをしているチームからいわれてしまいそうです)など、
世の中全体を動かさなければならないことが多いようです。
私は「アメリカじゃ雪の中でNFLやっているんだから、
Jリーグを雪の中でもやれるんじゃない? 
野球との棲み分けもできそうだし」と軽々しく考えていましたが、
知れば知るほどで難しく感じてくるものです。

秋春制のシーズンで天皇杯をやるならば、
ちょうどリーグの日程が半分くらい終わったあたりに
優勝チームが決まるようにすればいいだろうといわれています。
そうすれば「元日に国立のピッチに立つ」という名誉の高さは保たれ、
「罰ゲーム感」はある程度までは薄れるという観測があります。
そのあたりを考えると説得力ありますね。
果たして、
日本のサッカーは体制ごと世界標準にあうようになるのは
いつになるんでしょうか?

それでは、また次回です。
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