中央競馬は25日の有馬記念が年内最後の重賞となります。毎年、スポーツ紙ではこの年に活躍した著名人に優勝予想をしてもらおうなんて企画を1面に持ってきて「年末ムード」を演出しています。今年は19日(月)にもう1面に有馬記念を取り上げている新聞がありました(クラブワールドカップでメッシが2ゴール決めてバルセロナが優勝したと言う記事を1面にしたところもありましたが)。そんな有馬記念が近づくと思い出す話があります。

1996年、競馬好きの大学のサークル仲間が忘年会で有馬記念の話をしている中で私は「ホクトベガは何で有馬記念なんていったんだろうね?」なんて言いました。
「うーん」仲間は気にしているのどうかわからない様子。
「公営の東京大賞典に行けばいいのに」と続けてみても
「そう」と聞き流します。
当時、ホクトベガはダートでは圧倒的な強さをみせつけ、地方競馬の交流重賞にホクトベガが出走すると会場には多くのファンが集まりました。地方競馬の主催者にとってホクトベガの登場は大きな希望になったかもしれません。しかし、芝では「過去の存在」になっていたのかこの年の有馬記念では9番人気と評価は高くありませんでした。だからなんです。こんなに評価されていない中で有馬に挑戦するよりも、東京大賞典で圧倒的な強さを見せ付けて「やっぱりダートにはホクトベガがいなくちゃ!」と思わせたほうがいいと思ったのです。

東京大賞典は当時2800mという超長距離で争われていました。もしかしたらホクトベガの陣営はこの距離で東京大賞典を敬遠したのかもしれません。でも、私はホクトベガは東京大賞典に勝てたと思っています。2800mの超長距離戦でも、キョウトシチーやアドマイヤボサツ、コンサートボーイといった中央・地方の強豪牡馬がいたとしても。それも南関東地方競馬の場内実況でおなじみの及川サトルさんが「やっぱり砂の女帝はあなたです!」なんて、残り100mくらいで叫ぶような強い勝ち方で。

芝の有馬記念も、ダートの東京大賞典も、グランプリに相応しいレースを楽しみに待ちましょう。それでは、また次回です
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