FIFA主催の世界選手権としては10年ぶりの日本開催となるU-20女子ワールドカップ。「タカトシとかツッチー(土田晃之さん)が毎日のように12月にテレビでしゃべってるのもワールドカップじゃなかったっけ?」と言う方もいるでしょうが、それは「クラブワールドカップ」で、FIFAが特定の国に一定の期間毎年開催できる権利を与えているチーム(クラブ)単位の世界選手権なので、「本家」ワールドカップはもちろん、「U-○○ワールドカップ」と表記される年代別の世界選手権とも別物扱いにされています。なので、今回のU-20女子ワールドカップは2002年日韓ワールドカップ以来10年ぶりの世界選手権日本開催となるわけです。

そのU-20女子ワールドカップですが、開催会場を抱える各都市では盛り上げに必死のようで、私の知り合いの話によれば、埼玉では今回うまく盛り上げることが出来れば、横浜の日産スタジアムと愛知県の豊田スタジアムに開催が集中しているクラブワールドカップの一部の試合を埼玉スタジアムに移せるようにアピールできるのでは、と期待が高まっていると言います(浦和レッズがリーグ優勝してホスト国枠を獲得できれば今年の大会で実現するかもしれません)。しかし、その一方で首を傾げてしまう盛り上げ方をしているところがあるんですよね。今回は、誤解を恐れずにそのあたりについて離したいと思います。

それは、日本戦を生中継するフジテレビの盛り上げ方です。それをサッカーでやるのはどうなのかなって思うところがあるんです。今回の大会イメージソングを歌う乃木坂46とお笑いコンビのピースを応援イメージキャラクターに据える自体を云々することはありません。言いたいのは、フジテレビとバレー界の重鎮、松平正隆さんが見出して成功を収めたバレーボール的なテレビの手法をサッカーに持ち込んでしまうのはいかがなものかって思うんです。20歳以下の選手というのは「なでしこジャパン」に比べたら知名度はまだまだ低いでしょうから、ジャニーズの新グループがそのグループのファンとバレーボールファンと一緒に全日本を盛り上げるように、乃木坂と一緒に20歳以下の日本代表を覚えて応援してもらおうという考え方は理解できます。ただ、サッカーの場合はどこからとなく「ヤングなでしこを盛り上げようよ!」と自然発生的に盛り上がるような気がするんですよね。それに、乃木坂のファンとサッカーファンが同調することが出来るのかという点についても疑問に感じてしまうんです。別のブログを見ると、「あんなことをサッカーでやるの? バレーボールじゃあるまいし」と後ろ向きな意見を持つサッカーファンもいるみたいです。お台場のショッピングモールに設けたらしいパブリックビューイングの会場の客比率は乃木坂ファンとサッカーファン、どちらが多いんでしょうか?

それでは、また次回です。

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