ワールドカップアジア最終予選はいよいよ大詰め。5日にオーストラリアと1-1で引き分けた日本は5回連続のワールドカップ出場を決めました。ドイツ大会から3回連続で出場権獲得一番乗りだとか。

埼玉スタジアムには6万2000人も集まったということで、期待感はものすごいものだったとわかります。その期待に形はどうであれ応えることができたのは、日本代表がプレッシャーに打ち勝つ力を持てるようになったということでしょうね。本田選手が「止められたらしゃーない」(NHK「ラジオ深夜便」の中で放送していたニュースでは「しゃーない」が「しょうがない」と書き改められていましたが)といい意味で開き直って打ったPK、恐らく日本サッカーの歴史に残る名ゴールの1つになるでしょう。セットプレーに限れば、「ま・げ・て・き・たー!」と実況された86年ワールドカップ予選の木村和司さんのフリーキックを越える日本最高のゴールになったかもしれません。

しかし、これが目標だったわけではありません。選手の中には「世界一を目指す」とはっきり言い切っている人がいます。もしかしたら、目標へのスタート地点に立つことがやっとできたという感覚なんでしょうね。佐々木則夫監督が「なでしこジャパンを世界一にしてみせる!」とはばかることなく言い切り、そして実現させたときには誰もが歓迎の気持ちを見せていましたが、ザックジャパンの選手たちがこれを実現させたときにはどんなリアクションをみせるんでしょうか? 「ベスト8を目指す」と岡田武史監督がキッパリ言い切ったのを、佐々木監督が「なでしこを世界一に」と言い切ったときより冷やかな受け止め方を人々がしていたのが2010年。4年間で日本代表がどこまで成長してみせたかをブラジルの舞台で見せるための準備はまだまだ続きます。

それでは、また次回です。
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