3日まで行われたプロ野球の日本シリーズ。東北楽天が4勝3敗で巨人を下し、球団創設9年目にして初の日本一を勝ち取りました。なんだか、いろいろな意味で今年も面白くなりました。特に今年は数字と数字が戦うシリーズでなく、人と人のつながりがクローズアップされたシリーズかもしれません。

シリーズ終了翌日の4日にNHKラジオで放送された「語りの劇場グッドライフ」でいくつかのエピソードが紹介されていました。中でも印象的だったのは楽天・星野監督と巨人・原監督のつながり。2003年、「読売グループ内の人事異動」とする原監督の退任を快く思わなかった当時阪神の監督だった星野さんが、シーズン最後の対戦を終え、原さんに「また戻ってこい!」と声をかけながら花束を渡したシーンからの因縁が多く語られていましたが、実は川上哲治さんとのつながりもあったようなんです。9月のリーグ優勝決定直後に星野さんのもとに川上さんから祝福と励ましのはがきが贈られていたそうです。そして決意を新たにポストシーズンに向かったというわけです。原さんは巨人軍4番打者の先輩としてあらゆるアドバイスをもらってきました。なかでもじきじきに伝授されたカーブマシンを使ったマシン打撃の練習は原さんを何度も不振から救ったといいます。お互いに精一杯の戦いを演じたシリーズを川上さんは嬉々として楽しんだかもしれませんね。

田中将大投手のポストシーズンでの起用法について賛否両論ありました。私、リーグ優勝がかかる局面での胴上げ投手としての起用については否定的になってしまいました。先発ローテの投手をわざわざ9回にもってきてねじ伏せるなんてことは相手を馬鹿にしていると思ったからです。しかし、これってよくよく考えてみると、最後まで手を抜かないことだったんですよね。ポストシーズンに入ってからだんだん理解できるようになりました。
野球の季節はもうすぐ終わりですが、こんな高まりを迎えられたのは本当にいい季節でした。

それでは、また次回です。

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