大相撲の巡業が26日と27日の2日間にわたって幕張メッセで行われた多角的イベント「ニコニコ超会議」の会場で行われました。本来ならば調整に時間をかけるはずの、本場所の番付発表後に巡業を行うのは異例ということで、力士の一部からは前向きに受け止められない様子があったようですが、一応の手ごたえを得ることができたようですね。

ニコニコ超会議といえば、「歌い手」と呼ばれるニコニコ動画で活動を展開しているアーティストのライブや国会議員を招いた討論会などのステージやいろいろなブースの展示で大いににぎわうイベントのようですが、大相撲の巡業を行うのは今回が初めてなんだとか。27日付のスポニチによれば、ニコ動と日本相撲協会のつながりは2011年5月に「技量審査場所」と呼ばれた夏場所でニコ動が15日間独占生中継を行ったことから生まれたそうです(八百長や不法賭博をほのめかす携帯メールがみつかったのをきっかけに関与した力士らの永久追放が相次ぎ、2011年3月の大阪場所が実施できない事態に陥った。相撲協会のコンプライアンス確立に時間がかかると判断したNHKは夏場所の中継も取りやめた)。稽古公開などたびたびニコ動とのコラボを進めていった相撲協会がついに今回、超会議参加を巡業実施という形で実現させたわけです。基本的には通常の地方巡業のフォーマットで行ったようですが、今回の巡業独特の試みとして、素人の大人が力士にチャレンジする企画も行われました。素人挑戦者の中には堀江隆文さんや西村博之さん、岡村隆史さんら著名人の姿もあったとか。そして、向正面に当たるところには大型ビジョンが設けられ、ニコ動で生配信されている映像がモニターされています。もちろん、コメントの文字の波も押し寄せます。

今回の巡業をみるには超会議のチケットに加えて巡業のチケットもあわせて購入する必要があったようですが、コスプレ姿の若者ら普段の巡業ではなかなか見られない年齢層のファンが集まって大賑わいだったとか。伝統とITを融合させることって抵抗を感じる人がいるかもしれませんが、このような成功例もあるわけです。多少なりに前向きに取り組んでみるのもいいかもしれませんね。

それでは、また次回です。
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