いよいよ19日から韓国の仁川でアジア大会が始まります。といっても、サッカーの予選ラウンドがすでに始まっているんで、何をいまさらって思う方もいるかもしれません。

アジア大会の特徴といえば、予選がないこと。特に団体競技の場合は、条件さえ合えばどの国でも参加できてしまいます。ですから、各競技のアジア選手権よりも参加国数が多くなり、実力差もまた大きくなるわけです。現に、先行開催している女子サッカー予選ラウンドでは15-0とか、12-0とか7人制ラグビーじゃないかと思うくらいの大量点差での決着が見られています。サッカーの場合は、参加国数が男子が29でアジアカップ(16か国)のほぼ倍、女子が11でアジアカップより3か国多くなっています。男子の場合は次期オリンピック代表(21歳以下)か23歳以下の代表を基本的に送り込むことになっているのでA代表で戦うアジアカップと単純に比較することができませんが、アジアカップではまず対戦することはない、あってもワールドカップやオリンピックのアジア最終予選の1段階前の予選で当たるかどうかという未知なる相手と対戦することは、たとえ力の差が明らかにあっても不安というものがあるのかなと思うことがあります。

野球ではこんなことがあったのを思い出します。94年の広島大会。モンゴル代表が国際大会初参戦ということで話題を集めました。アジア野球連盟は日韓中台の4か国がずば抜けている中でモンゴル代表が参加するとあって、コールドの要件を7回10点差以上を15点差以上に広げたんです。少しでも弱いチームががんばれるようにという配慮だったようです。モンゴルは案の定大敗続き。1点取るのさえ苦労している有様でした。しかし、点を取っただけで会場は拍手喝采、テレビのダイジェストでは日本の勝利よりも大きく取り上げていました。

日本の勝ち負けに一喜一憂するのと同時に温かい気持ちになれることがアジア大会のいいところなんでしょう。サッカーの日本男子がちょっとまずい負け方をしていて連覇できるかどうか心配になっているところですが、本格スタートするこれからの各競技、とにかく楽しんでみてみたいです。

それでは、また次回です。
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