夏の甲子園が終わった後も、もう一つの高校野球でものすごいゲームがあったとか。日本高野連が主催するもう一つの高校野球とは「全国高校軟式野球選手権」。軟式野球の場合、小学生から社会人までを統括する組織として全日本軟式野球連盟がありますが、高校の軟式野球だけは日本高野連が全日本軟式野球連盟から独立して運営しています。この組織関係がもしかしたら、ドラマを起こしたのかもしれません。

8月31日までの4日間かかって50イニングも戦い続けたという準決勝の中京(岐阜=愛知・中京大中京とは無関係=)-崇徳(広島)。49回まで0-0が続くというゲームは50回表に中京が3点とって勝負を決めました。なんでこんなことになったかといえば、高野連が独自に作ったレギュレーションにあります。全日本軟式野球連盟の大会ならば、ある程度のイニングまたは時間が過ぎたらタイブレークにして勝負を早く決めるようにしますが、こちらの場合は15回まではとりあえずやり続け、勝負付かなければ後日持越し(サスペンデッド)になります。タイブレークならばランナーを置いてスタートさせますが、サスペンデッドは0アウトランナーなしからスタートになります。タイブレークなら単打(シングルヒット)1本で1点は取れますが、サスペンデッドではヒットが1本出ても後が続かなければ点が入らず延々と試合が続くこともあります。

なぜ、高野連はサスペンデッドを選ぶのか? これは硬式野球の引き分け再試合との比較があるからと言われています。軟式は肩肘の負担が軽いのであまり長く投球間隔を置く必要がないのでサスペンデッドを選んだという説明が各メディアに掲載されています。高校野球ならではの事情があるようです。といっても、バットの芯にボールをしっかりと当てられなければ飛びにくいし点も取りにくいと言われる軟式野球の特性をとらえたタイブレークを軟式野球限定で扱わないのかという疑問も私の中ではあります。もしかしたら、甲子園大会でのタイブレーク制導入に対しての議論に今回の延長50回が何かしらの影響を及ぼすかもしれませんね。

次回はアギーレジャパンの話でも(予定は未定です。変わる可能性もあります)。
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