各方面で大騒ぎになった羽生結弦選手の流血騒動。でも、現状ではああなってもしょうがないと思っているのは私だけでしょうか?

8日に行われたフィギュアスケートグランプリシリーズのカップ・オブ・チャイナの男子フリーの直前6分間練習で中国選手と衝突した羽生選手。数十秒ばかり立ち上がれず、あごや頭からは流血するありさま。テーピングなどで応急処置して競技に戻り、最後フラフラになりながらも演技をやりきり総合2位に食い込んだからまた大騒ぎとなってしまいました。脳震盪が疑われたものの異常は確認されず一安心となりましたが、足首をねん挫していたことが発覚したため今後の動向は不透明となってしまいました。
羽生選手が演技を強行したこと、オーサーコーチが羽生選手をどんな手段を使っても待ったをかけなかったこと、中国の選手とともに運営サイドがストップをかけなかったことなどいろいろな人が批判の矢面に立たされていますが、でも、ちょっと待ってください。言われているところではありますが、「6分間練習で参加選手同士が衝突してなかなか立ち上がれない状態であれば、立ち上がれなかった選手は即刻退場」というくらいの強硬的なルールの文言がなければ、運営サイドが、立てないから万全なパフォーマンスはできなさそうといって、リンクから羽生選手を追い出すことは正当とは言えなくなってしまいます。「かーえーれー! かーえーれー!」と会場の観客からの猛烈な「帰れコール」が聞こえでもして、羽生選手の心が折れて自ら棄権するしか正当にリンクを去る方法がないように思いました。

選手を派遣する日本スケート連盟には落ち度があったかもしれません。チームドクターをこの大会に派遣した日本選手団に帯同させていなかったことが問題視されているんです。オーサーコーチは羽生選手が傷んだ瞬間に機転を利かせてアメリカ選手団の担当ドクターを呼んで手当をしてもらったといいます。こういう時に気心知れた担当ドクターがいれば、もしかしたら状況は変わっていたかもしれません。

感情ひとつで「超法規的措置」をとれればその場を収めることはできるかもしれませんが、どこかしらしこりが残ることも考えられます。そういうしこりが残らないようなルール整備をここから始めてほしいですよね。月並みでしょうが、羽生選手の今回の一件が「他山の石」になることを祈ります。

それでは、また次回です。
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