以前このブログで取り上げたアギーレさんの一件、何だか悪い方向に向かうような雰囲気で出てきたように見えました。まずは、穏やかに年を越してアジアカップに向かえることを祈るしかないでしょうが。

さて、年末恒例といっても、海外ではぴんと来ないかもしれませんが、クラブワールドカップがモロッコで行われています。その大会で「出ると負け」が続いていたオセアニア代表が何と2勝したんです!

3度目の出場となったニュージーランドのオークランドシティ。このチームは他の地域の代表と違い完全なプロのチームではないんです。アマチュアの人も交じっている、そう昼働いて夜練習するチームなんです。試合の次の日はすぐ仕事なんてこともあるかもしれません。私の父親、このようなチームを見て「欽ちゃん球団みたい」といっていましたが、欽ちゃん球団の場合は純粋なアマチュアチームで、チームが一部の選手に報酬をあげることはありません(片岡安祐美監督がテレビ番組などに出演する場合は個人としてギャラをもらっていて、チームがそこにかかわることはないようです)。オークランドシティの場合は一部の選手をプロ扱いにして給料を払っています。その中には日本から単身乗り込んできた岩田選手もいます。彼はアマチュア扱いで配送の仕事をしながら練習を重ねているそうです。そんな中、彼はチームの主力として3回のクラブワールドカップ出場を経験できるようにまでなりました。

クラブワールドカップの前身は「インターコンチネンタルカップ」とか「トヨタ(ヨーロッパ・サウスアメリカ)カップ」といって、ヨーロッパの代表と南米の代表しか参加できない大会でした。「トヨタカップ」として日本に来る前にはホームアンドアウェーでやっていて、試合が近づくと会場周辺はものすごい騒ぎになり、物々しい雰囲気になっていたそうです。しかし、代表レベルでもクラブチームのレベルでもヨーロッパ・南米とそれ以外との差が徐々にではあるものの縮んできているということからか、ほかの大陸の代表にも門戸を開こうと「世界クラブ選手権」としてトヨタカップが生まれ変わったわけです。それでもヨーロッパと南米の代表が決勝に必ず残るという構図が残っていましたが、1度だけではありますがアフリカの代表が決勝に進むことができたし、出ると負けで大会最下位ばかりが続いていたオセアニアの代表がメダルまであと1歩のところまで来るようになりました。ようやく門戸開放の効果が出てきたみたいです

果たして、オークランドシティはメダルを手にできるか? 決勝はもとより、3位決定戦にも注目です。

それでは、また次回です。
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