なでしこジャパンが2大会連続でワールドカップ決勝へ進みました。今回のなでしこの戦いぶりで目をひくのはゴールを決めた選手がころころ変わること。現地1日の準決勝間での時点でゴールを決めたのは7人。大儀見、宮間、岩渕といった攻撃的な選手がゴールを決めるのはうなづけますが、あまり攻撃には絡まなそうな選手にまでゴールが生まれるというのはある意味頼もしいものかもしれません。

佐々木監督のサッカーというのはボールを回してつないで決めるというサッカー。決してフォワードに依存しているわけではないけど、フォワードが機能したら爆発的な得点力を引き出すこともできてしまう。Jリーグでもおそらく上位を見込めるような戦術をしているようです。

数年前、ザックジャパンの本田・香川への依存以上になでしこの沢・宮間への依存が深刻だったようにみえたことがありましたが、今回の予選ラウンドでは23人の代表メンバーをもれなく使って決勝トーナメントへの戦略を立てる余裕も見えてきました。昨年のアジアカップでも若手を積極的に起用するところがありましたが、今回はちょっと違う。この相手ならこの選手を使ってこのフォーメーションをとった方がいいというふうにオプションをできる限り作るような感じがあります。

さて、決勝は前回2011年大会と同じアメリカ戦。アメリカは予選ラウンドで1失点したきりで決勝トーナメントでは無失点で勝ちあがっています。かたやなでしこジャパンは1点差勝ちを並べてきて決勝に勝ちあがっています。でも、1-0で決まるような試合とは思えない雰囲気もあります。なんだかんだいってアメリカの攻撃力は健在で、大勝ちした試合もあります。なでしこのねばり強さもまた健在ですから、90分では勝負が収まらないかもしれません。前回みたいなPK決着なんてこともあり得ます。そしてもう一つ、トーナメントの試合で気をつけなければいけないのはミスがらみの失点。高校サッカーでも男子の天皇杯でも、流れがきていたのに不用意なファウルでPKを与えてしまい、それを相手に決められオシマイになってしまうことが多々あります。現になでしこはイングランドとの準決勝ではPKでお互い1点取り合った後イングランドのクリアミスが決勝点になったし、アメリカもPKでとった1点が準決勝では決勝点になりました。決勝はミスが少ない方の勝ちになるかもしれませんね。

それでは、また次回です。

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