いろいろと語りたいことはあります、世間を騒がすことがたくさんあるので。で、今回は「ロス」の話を。

NHKで放送されている朝ドラ「あさが来た」。明治から昭和初めにかけて活躍した女性実業家・広岡朝子の生涯を描いた作品ですが、大河ドラマのように実話に全面的に即した内容ではないようです。簡単に言ってしまえば、幕末の偉人たち勢ぞろいといった感じです。その中でも異彩を放っていたのが鉱山王と呼ばれた五代友厚。朝子の経営の才能を見出した存在であり、夫(ユニチカの初代社長だった広岡伸五郎)がいるにもかかわらず片思いの恋愛感情を抱いた存在でもあります。まぁ、信五郎が五代にやきもちやいていたのも面白かったものですが。

五代は1月後半の放送で死んでしまいました。それが近づくにつれて「死なせるな」「再登場させられないものか」などの意見がNHKに多く寄せられたとか。ただ、一人の登場人物が死ぬことでこんなに大騒ぎになるものかと驚く部分もあります。大河ドラマで戦国時代を舞台にした作品では織田信長が死ぬ本能寺の変がほぼ必ず描かれます。でも、そのたびに「信長ロス」なんて言われることはないんですよね。ディーン・フジオカさん演じたことで注目が集まったから…ということでしょうか? 文明開化の経済を研究している人たちにとっては五代友厚というのは渋沢栄一とともに経済の近代化に一番貢献した人と考えられていますが、渋沢と比べると五代は歴史に埋もれてしまったともいわれています。そんな五代にドラマでスポットを当てたことについて大阪の経済界は大きく賞賛しているそうで、そういう点でも「五代ロス」は寂しいことなのかもしれません。翻って見れば、信長はもはや歴史の中での評価は固まっているから「信長ロス」なんておきることはないということでしょうか?

「あさが来た」では今後、早稲田大学を立ち上げた大隈重信が登場することが明らかになっているそうですが、セリフの中で同志社大学を立ち上げた新島襄の名前がでていますし、週刊誌の記事では以前の朝ドラ「花子とアン」の主人公である村岡花子(史実では朝子と交流があったといわれている)や新島の妻・八重が登場する可能性があるといわれています。もしかしたら、あの女優で再登場ということがあるでしょうか?

では、また次回です。
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