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今後は毎週金曜日付の更新でブログを継続していきたいと思いますので、
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さて、再開後初回はボクシングにまつわるお話を。
昨年末、日本国内で世界戦が5つ行われ、日本人チャンピオンはすべて防衛に成功。田口良一選手に至っては2団体統一を果たしました。中でも注目されたのは井上尚弥選手。7度目の防衛に成功しましたが、今年は1階級上げてバンダム級のチャンピオンを目指す方針を固めているとか。ここでチャンピオンになれば、ジムの先輩である八重樫東選手とともに3階級制覇となります。日本人で達成できた人はわずかで、達成すれば凄いことといわれます。ただ、この井上選手の方針が日本のボクシング界で「ガラガラポン」を起こしかねない状況になっているんです。

実は、昨年8月にあった山中慎介選手とネリ選手の対戦で起きた問題が横たわっているんです。山中選手が勝てば日本人最長タイとなる13度目の防衛を果たしていたというこの試合でしたが、実際は4ラウンドTKOでまさかの敗北。ネリ選手が山中選手を滅多打ちにしてレフェリーストップがかかった瞬間は本当に衝撃的でした。しかし、後にネリ選手にドーピング違反が発覚。原因は直近に食べた牛肉の飼料に配合された成分で、意図的にネリ選手が服用した証拠は見つけられなかったと結論づけられてしまいました。結論次第では無効試合になって山中選手がもう一度13度目の防衛を目指すことができましたが王座剥奪はなし。山中選手は前のチャンピオンとして今年の春にリターンマッチに臨むことになりました。このリターンマッチの結果が「ガラガラポン」のきっかけになるかもしれないのです。

ネリ選手の陣営が「山中選手に勝てば次の相手は井上選手」と勝手に言い出したのです。もしネリ選手が勝てば思惑通り井上選手との対戦がすんなり決まるかもしれませんが、ネリ選手が負ければ井上選手と山中選手が対戦する可能性が出てしまいます。井上選手の立場で言えばバンダム級の世界チャンピオンを目指したくても各団体のチャンピオンは対戦したがらないので困っているところにネリ選手が受けて立つと言ってくれたのが「渡りに船」となります。ただ、山中選手としてはネリ選手との再戦が叶わなければ引退すると考えていたくらいですから、この再戦はものにしたいところ。もし山中選手が勝つと、どちらの陣営が主体的に興行をうつのか、テレビの放送は井上選手の試合を放送しているフジテレビがやるのか山中選手の試合を放送している日本テレビがやるのか…など、問題山積みになってしまいます。フジテレビは山中選手と同じジムの村田諒太選手の試合を放送している局なので、なおのことややこしくなりそうです。

では、また次回です。
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