何かとトラブル続きの角界ですが、2018年の初場所は連日満員御礼。そんな中でも波乱続きで、一寸先どうなるかわからない展開になりました。

取りわけ注目されているのが横綱たちのようです。中でも好調なのは5場所連続休場で進退をかけた場所として初場所に臨んでいるという鶴竜。序盤5日間は横綱・大関陣で唯一の全勝でクリアしました。けが続き、例の暴行事件で減俸の処分とアゲインストだらけという中でありますが、強くなるときの勢いを取り戻したか、今場所の主役になりそうな雰囲気があります。
その一方で注目度が高かった白鵬、稀勢の里は相次いで休場という大変な事態になってしまいました。「張り差し、かちあげを繰り返すなんて見苦しい」と横綱審議委員会の北村委員長に苦言を呈されてしまった白鵬。白鵬本人が6連覇をしていた全盛期にこだわっていた「後の先」に回帰すべきとも言われていましたが、取り戻すのに時間がかかってしまうのか、圧倒的な展開で勝つ相撲が見られなくなったと思われるようになりました。その上、開幕直前に足の指を痛め、場所中にそれを悪化させてしまい休場に追い込まれてしまいました。
稀勢の里も鶴竜同様5場所連続休場からの再起をかけて場所を迎えましたが、千代の山以来となる2度目の3日連続金星配給という屈辱を味わいまた休場となってしまいました。昇進直後の場所で大胸筋を痛めそれをこらえて戦い続けて逆転優勝という奇跡を起こしましたが、「奇跡の代償は大きかった」という言葉をまた聞くことになりそうです。今場所についてはどんな星勘定になっても出続けると決意していたという稀勢の里ですが、昇進から丸1年となる大阪場所で再起をかけることを選んだことになります。

まだ初場所は半分以上あります。豪栄道、高安の両大関もまずまずの調子で序盤をクリアしていますし、3賞2つ狙うと公言した阿炎や山梨出身者として30年ぶりの幕内力士となった竜電といった新入幕(初入幕)も見所あるようですし、注目ポイントがまだまだありそうです。

では、また次回です。
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