8月に行われる夏の甲子園は100回の記念大会になるということで、これまでになかった大型プロジェクトがいくつか立ち上がることになりました。

中でも注目されているのが
99の始球式プロジェクト。全国を9つのブロックに分けてそれぞれの地域で共通のボールを使った始球式をやり続け、最後の100回目の始球式を甲子園大会の初日にやるというもの。第1回大会優勝校のOBが会場の豊中グラウンドの跡地で投じたのを皮切りに、一部の地域ではもう始まっているようです。また、今後プロのOBも参加するプランもあるとか。

別な方向で注目されているのがテレビ中継をする各局の動き。地上波のダイジェスト番組とBSでの生中継を行うテレビ朝日系列は例年よりも1ヶ月以上早く番組キャラクターとイメージソングを発表しました。番組キャラクターを務めるのは人気男性アイドルグループ嵐の相葉雅紀さんで、嵐の新曲がイメージソングになります。この対応についてはやや冷ややかな見方が一部にあると週刊誌が報じています。「人気があるからと言って嵐を起用するか?」という疑問の声があるらしい。テレ朝なら「アメトーーク」の甲子園大好き芸人の面々を番組キャラクターにしたっていいじゃないかという見方があるからそういう疑問が上がるのかもしれません。

一方、NHKは高校野球放送で初めてイメージソングを流すことになったとか。福山雅治さんの新曲が起用されるそうです。また、事前番組で過去の名勝負・名選手をとりあげるために視聴者からのエピソード募集も始まったようです。NHKを毎日のように見ている、民放よりもNHKがいいと思っている視聴者にとって、このプロジェクトってどう映るでしょうか? 「You Tube」のコメント欄にはNHKのスポーツには定番のテーマ「スポーツショー行進曲」しか似合わないと言い切る書き込みもあるし、もっと言えば嵐だろうが福山だろうがタイアップソングなんてスポーツに必要ない、原理原則に徹して古来からの各局のスポーツテーマ曲を使っていればいい、という風に考えている人が結構いるんです。曲にとどまらずプロジェクト全体が浮き足立っているように見ている人もいるのではないかとも思います。

記念大会と言っても普通に試合をして、普通に試合を中継して、普通にテレビを見れば良い。本質的に高校野球を楽しみたい人はそう思うでしょう。でも、100回の記念大会らしい何かがあってもいいじゃないかという気もするんですよね。盛り上がり方はワールドカップと同じくらいになるのかワールドカップ以上になるのか、100回目の夏の甲子園を楽しみにします。では、また次回です。
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