7日に行われたワールドボクシングスーパーシリーズ(WBSS)のバンダム級トーナメント1回戦で井上尚弥選手が1ラウンド1分10秒でKO勝ちをおさめ、来年春に行われる見通しの準決勝に進みました。

日本人が戦った世界戦では最速となる時間での決着にも驚きましたが、試合前後の演出にも驚きました。選手入場直前に上映される映像(日本的に言えば「煽りVTR」)のナレーションは英語であからさまに煽るような物言いをすることがないし、選手が入場するときにはすぐにリングに上がらず「ポディウム」と呼ばれるお立ち台にあがるし、試合後の勝利インタビューでは英語のインタビュアーの質問を通訳が日本語に直して井上選手がそれに答えるし…と、今まで見たことがないものばかりでした。

特に不思議に感じたのは勝利インタビュー。メジャーリーグで日本人選手が放送している地元局のインタビューを受けているときに通訳の方が一緒にいるようなシーンを見たことありますが、それはアメリカ国内でやっていることなので不思議には感じませんでした。ただ、井上選手のインタビューは日本国内で行われた試合でのこと。日本人のインタビュアーがよどみなく質問して井上選手が普通に応えるインタビューも後にしてはいましたが、通訳を介するインタビューは不思議な感じでした。世界中に同時放送しているからそうしているようですが、日本国内で行われたスポーツイベントでこういうシーンを見た記憶はありません。サッカーのFIFA主催大会ではインタビューする選手に合わせてインタビュアーを立てているようで通訳を介するようなことはありません。その一方で、他の海外スポーツで日本人選手が活躍している様子を報じるニュースをテレビで見ていると日本人選手が英語でコメントするシーンが字幕つきで流れることも最近は多くあります。日本でこういう世界規模の大会が多く行われるようになるとこういうシーンが当たり前になるかもしれませんが、日本語でストレスなく語る姿が当たり前と思う意識は簡単には変えられず違和感が根強く残る気もするのは私だけでしょうか?

では、また次回です。
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