MGC(マラソン・グランド・チャンピオンシップ)の出場権をめぐる戦いが10日に大方終えました。これまで男子が30人、女子が14人それぞれ出場権を獲得していますが、4月までに世界記録が認定されるレースに出て一定要件を満たす結果を出せれば人数が増えるとか。

おととしの夏から始まったMGCですが、素人目に見てもかなりの成果があったかと思います。世界選手権でもオリンピックでも、一応の目安を出しても最後は選考レースでどれだけインパクトを与えたかどうかという話になっていましたが、要件を満たせば着実に目標に近づけるようになる仕組みはやる方にしても見る方にしてもスッキリするものとなりました。先駆けとなったのは競泳。選考会の決勝で2位以内になりかつタイムの要件をクリアしなければいくら実績豊富でも代表権確保はできないというルールが定着しました。これを見習ったかどうかはわかりませんが、やる方のモチベーションも見る方の興味も例年以上のものになったかもしれません。

見る方のリスクはあるかどうかわかりませんが、やる方のリスクとして心配なのは「使い詰め」。6週間でフルマラソン2戦というのは、川内優輝選手のような市民ランナー上がりで「練習はレースですればいい」という主義の人ではない限り選ばないやり方ですが、何とかしてMGCの権利を得ようと血眼になる陣営がそういうやり方をとるようになっています。9月に行われるMGC本番に悪い影響を与えてしまわないか心配なところもあります。まぁ、これをきっかけに使い詰めでも体力的なダメージが小さく済むようなやり方が見つかればいいですが。

では、また次回です。
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