FIFA女子ワールドカップフランス大会でなでしこジャパンは25日の決勝トーナメント1回戦でオランダに1-2で敗れ、3大会連続のベスト8とはいきませんでした。決勝トーナメント1回戦だけに限ればここ一番での詰めの甘さが攻撃でも守備でも出てしまったかと思います。守りの面では致命傷になったPK献上という形で出てしまったわけだし。

今回のなでしこジャパンの顔ぶれを見ると、高倉体制下でU-17女子ワールドカップを優勝を経験した選手がいたとはいえワールドカップ未経験が過半数。それにけが人続出で戦術練習が不十分では…という報道もあったし、戦列復帰のめどが立たない選手を選出したことへの批判的な意見もありました。優勝できなくてもせめてメダルを、という期待をかけていたファンも多いかもしれませんが、来年の東京オリンピックでの捲土重来への足掛かりがいろいろな意味でできたと考えた方がいいかもしれません。そんな中、新たな構想も明らかになりました。

27日付のスポーツ報知によると、JFA(日本サッカー協会)がなでしこリーグのプロ化を再来年にも実行させるように準備を進めるというんです。現在なでしこリーグ自体は完全なプロリーグになっていませんが、INAC神戸レオネッサのようにトップチームの選手全員とプロ契約しているチームは別にして、一部の選手と個別にプロ契約を結んでいるのが現状です。プロ化が実現すれば、国内の女子スポーツリーグとしては女子プロ野球、卓球のTリーグに続くもので、バスケットボールのWリーグ、バレーボールのVリーグの先をいくことになります。

女子サッカーの場合はJリーグクラブの傘下にいる女子チームが多くいるのでハードルは高くないでしょう。ただ、下部組織の育成機構を男子並みにしっかりさせたものにしないとプロ組織として長く続けることができなくなるかもしれません。その辺のことはINACや現在2部のスフィーダ世田谷のようにJクラブの母体がない女子だけのクラブには難しい部分になるかもしれませんが、足並みをそろえられればヨーロッパの有力リーグと同じくらいの力を持つことだって可能でしょう。そして、日本を目指す大物選手が現れるのが普通になるかもしれません。そういう意味では夢のあるプランでしょうか。

では、また次回です。
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