大相撲春場所が22日、無事千秋楽を迎えました。

横綱同士の結びの一番で優勝が決まるという展開になって白鵬が44度目の優勝。優勝を決めた後は無観客のため土俵下ではなくインタビュールームで、しかも髷を整えながら優勝インタビューを受けていたとか。更には表彰式の直前には八角理事長の挨拶、幕内力士全員集まる中行われ表彰項目が極端に減った表彰式の後はいつものように出世力士の手打ちと神送りの「閉会の儀式」も行われました。「閉会の儀式」がすべて終わったのは午後5時45分ごろ。NHKの中継枠はテレビ・ラジオ共に午後6時まであったため、珍しく最後までフォローできたわけです。実況のアナウンサーも「珍しいことに神送りの儀式もお伝え出来ます」なんてご丁寧にコメントしていました。

無観客自体異例のことですが、高校野球のように閉会式終了までテレビで見られるのも新鮮でした。それに観客の歌声が聴こえず、おそらくCDか何かの音源だったろう「君が代」のメロディも新鮮に聞こえました。でも、そんなことは毎回あるとは思えません。それでも最後までやり遂げられた、熱い取組がいつも以上に展開された、歴史に残る場所になったかもしれません。表彰式前の八角理事長の言葉が詰まったような挨拶にも表れているかもしれません。

歴史的といえば、富山出身者として111年ぶりの大関となった朝乃山。111年前といえば1909年、優勝掲額制度が始まり近代相撲の起点となる年で、その時に大関になったのはのちの横綱・太刀山。大正時代最高のスターアスリートと言われている人です。その年以来の大関は内容のいい相撲を11番並べたということで実現しました。初めはあまり盛り上がっていなかった大関どりは日に日に注目され、今様の言葉で言えば「バズった」ということで朝乃山は大関にたどり着けました。昇進の向上には母校・富山商高の校訓「愛」「正義」を盛り込んだとか。初心忘れず、太刀山以来の横綱へと期待したいところです。

では、また次回です。
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