国際バレーボール連盟が日本にとって有り難くない世界大会改革を取り掛かるとか。世界規模で考えた改革といえば聞こえが良いかもしれませんが、日本でファン離れが起きてしまわないか心配です。

バレーボールでは毎年何かしら世界大会が行われています。オリンピックを皮切りにワールドグランドチャンピオンズカップ(グラチャンバレー)、世界選手権、ワールドカップと続きます。それらの世界大会のうちグラチャンバレーとワールドカップを近く廃止し、代わりにネーションズリーグの規模を拡大するのとワールドカップと別のオリンピック世界予選を行うことが検討されています。
ワールドカップは1960年代から行われてはいましたが長続きしませんでした。1977年に日本開催が定着してから世界大会としての地位が確立され、91年からは上位3位までに入れば翌年のオリンピック出場権を獲得できるようになり更に大会の地位が向上しました。
一方、グラチャンは1993年から各大陸代表と日本の6か国が争う大会で、サッカーで言うところのコンフェデレーションズカップ(コンフェデ)のようなもの。5大陸選手権とかインターコンチネンタルカップと言い換えてもいいような大会です。世界選手権の出場権が懸かるわけでもなく、世界大会としての地位はあまり高くない印象があります。

これらの代わりとされるオリンピック世界予選はいくつかの国を3つのブロックに分け、それぞれのブロックの試合を別々の国でやるというもの。ワールドカップと世界最終予選を一本化させるもののようでその1つに日本も名乗りを上げるのではという報道もありますが、中国やポーランドも金に物を言わせて招致に走ろうといううわさもあります。単純な確率論で考えても一本化させなくてもいいでしょう。参加国数の肥大化で国内リーグの締め付けがきつくなるのを嫌気しているなら、12か国を10か国に減らすことも考えていいのではないでしょうか。
ネーションズリーグは初夏に1か月ほどかけて行われる、文字通りの「国別対抗戦」。いろいろな国をめぐる大会で16か国が参加します。また、成績に応じた入れ替わりも発生します。継続性のあるし1つの国に留まらずに展開されるということで、参加国数を増やせばいろいろな国に広く収入がいきわたることが期待できるということなのかなと思います。そういう考えも理解できますが、これが世界のバレーボールのすべてと扱うのはどうかと。ネーションズリーグはあくまでもベースで、もう1つ大きな大会としてワールドカップなりグラチャンなり、世界選手権が毎年行われるようになればと思うのですが。日本のバレーボール人気が萎まないためにも世界大会の規模を守ってほしいです。

では、また次回です。
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