11月に集中的に行われている国際水泳リーグ(ISL)。日本から参戦しているフロッグキングスが10チーム中6位の成績で準決勝ラウンドに進出することが決まりました。その舞台裏が11日のテレビ朝日「報道ステーション」で紹介されました。コロナ禍だからこその大変なこともあるようです。

参加チームの選手・関係者は会場があるハンガリーの首都・ブダペストにある小さな島(バブルと呼ばれている)に缶詰め状態。厳密にいえばドナウ川にできた大きな中州のようですが、島の中を1時間半散歩するならいいものの「本土」にある試合会場へ移動する以外に島を出てはならないというんです。その上、PCR検査を一般の人たち以上に頻繁に受けているといいます。「PCR検査に慣れちゃいましたよ」と苦笑いしながらフロッグキングスの某選手がこぼしていました。食事はダラダラせずに同じ方向向いて、ソーシャルディステンスを保って、テーブルは1人1席で相席禁止。これはサッカー日本代表でも同じようなことをやっています。これはもはやwithコロナ時代の当たり前になっているのかもしれません。

ラグビーやサッカーのワールドカップでも1か月前後の間に国内のいくつかの地域をめぐるし、同じ会場で行われる世界陸上や世界水泳は大会期間が10日から2週間くらい。1か月近く同じ町、同じ土地に缶詰めになる国際大会はそうそうありません。コロナ禍だからといえばそれまでですが、同じ環境でいろいろな才能と長い時間に渡って切磋琢磨しあう機会ができたことは本当に貴重です。開幕前にここで話したスーパーラグビーに参戦したサンウルブズ以上の成果にとどまらず、日本代表・トビウオジャパンの強化にも間違いなくつながっているかもしれません。

フロッグキングスは8チームで争う準決勝ラウンドで4位以内を目指すことになります。疲れが残っていないか気になりますが、短水路日本記録がいくつか更新されている勢いがあればそれも忘れてしまうかもと期待しています。まぁ、12月には日本選手権もあるので選手としては息つく暇がなさそうですが、楽しみにみていきたいと思います。

では、また次回です。
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